尼崎SGグランドチャンピオン 早め早めの対応が光る関浩哉
SGの中のSGといわれるように精鋭が集うシリーズの特徴は、「打つ手の早さ」。
それは例えば整備面に表れている。
なんと10選手がピストン2個、ピストンリング4本、シリンダケースの交換を行っている。いわゆる「セット交換」である。
それぞれの初日の成績は以下のとおり。結果につながっているとみていいだろう。
羽野直也 2着・1着
山崎 郡 5着
山口 剛 2着・4着
深谷知博 5着・3着
辻 栄蔵 6着
峰 竜太 1着・3着
馬場貴也 6着・1着
吉川元浩 2着
毒島 誠 3着(ドリーム戦)
宮地元輝 6着(ドリーム戦)
「打つ手の早さ」は、そのほか「スタート時のアジャスタータイミング」にもあり、記念レーサーはスリット直前でレバーを放ることが少ない。
助走距離がとれるうちに早い遅いを感知。早いと判断すれば手前で調整する技量を有している。
1着・2着とした初日は、「重いなりに進んでいました。いい状態だと思います」と取材陣に答えているが、初戦3Rは1コースの130メートル起こしからコンマ10。5コースからコンマ09の的確なスタートを決めた10Rは、目いっぱい引いた250メートルから起こすと、スタートラインまで150メートル地点でレバーを軽く操作。残り45メートル以降は身体を揺すり、前へ前へという姿勢を見せるなど、早めのアジャストが結果につながっていた。
きょう2日目だけでなく、シリーズを通じて気にしたいところだ。
早め早めの決断が勝敗に影響する柔道で鍛えた感性に注目したい。
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