【週刊グランドスラム257】2大会連続世界一に向けてU-23日本代表候補が選考合宿に臨む

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2022年の第4回U-23ワールドカップで金メダルに貢献した相羽寛太(ヤマハ)は、今回も選考合宿に招集された。 【写真=彭善豪】

 2022年に開催された第4回U-23ワールドカップには初めて社会人のみで編成した日本代表で臨み、見事に金メダル(優勝)を手にした。連覇がかかる第5回大会は9月6日から15日まで、中国・紹興市に12チームを集めて行なわれる。すでにオープニング・ラウンド(総当たりのリーグ戦)のグループ分けが発表されており、日本はオーストラリア、中国、コロンビア、イギリス、プエルトリコとともにグループAに入った。ちなみに、グループBは韓国、ニカラグア、オランダ、南アフリカ、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ。地域別の予選ではキューバ、メキシコ、イタリアなどが敗退しており、この世代の世界一を巡る戦いも熾烈だ。
 今回も社会人のみで編成されるU-23日本代表の24名を選考する合宿が、6月29日から4日間にわたって実施される。招集されたのは以下の39名だ。

◆左腕投手(5名)
長久保滉成(NTT東日本)、尾﨑完太(セガサミー)、西村王雅(東芝)、吉田聖弥(西濃運輸)、松田賢大(バイタルネット)

◆右腕投手(12名)
松田航瑠(日本製鉄室蘭シャークス)、佐藤亜蓮(TDK)、瀬崎 絢(日本製鉄かずさマジック)、寺嶋大希(NTT東日本)、山越健司(鷺宮製作所)、笹森公輔(東芝)、後藤凌寿(トヨタ自動車)、加藤優弥(日本製鉄東海REX)、谷脇弘起(日本生命)、真城翔大(JR西日本)、田中大成(四国銀行)、林田夢大(西部ガス)

◆捕手(4名)
野口泰司(NTT東日本)、有馬 諒(ENEOS)、小山翔暉(パナソニック)、拾尾昌哉(三菱重工West)

◆内野手(9名)
今里 凌(日本製鉄鹿島)、石井 巧(NTT東日本)、髙橋隆慶(JR東日本)、山田拓也(東芝)、相羽寛太(ヤマハ)、髙田幸汰(日本生命)、田浦由亮(ミキハウス)、土居拓海(JR西日本)、井上 剛(Honda熊本)、

◆外野手(9名)
吉川海斗(日立製作所)、大森廉也(JFE東日本)、小口仁太郎(Honda)、村上裕一郎(ENEOS)、光本将吾(東芝)、西村進之介(ヤマハ)、浦 和博(パナソニック)、中井颯良(日本製鉄瀬戸内)、林 拓馬(日鉄ステンレス)

昨年のアジア・ウインター・ベースボールで頭角を現した西村王雅(東芝)ら、将来性豊かな選手たちがテストマッチに臨む。 【写真=横尾弘一】

 22名を占める大学出ルーキーでは笹森が京都大会で最高殊勲選手賞、髙橋が東京スポニチ大会で新人賞を獲得しており、前回大会で四番を任された相羽、昨年のアジア・ウインター・ベースボールで実績を残した佐藤、西村王ら若手を代表する実力派が顔を揃える。
 選考合宿は6月30日にENEOS、7月1、2日は大学日本代表とのテストマッチを予定しており、実戦で持ち味を発揮できるかがポイントになりそうだ。また、大会日程が北海道、北信越、四国を除く地区の日本選手権最終予選と重なっているため、対象JABA大会の優勝で日本選手権の出場権を手にしているHonda、NTT東日本、JR西日本、西部ガス、日本製鉄鹿島、東芝、日本製鉄東海REX、トヨタ自動車、ヤマハ以外の選手は、U-23日本代表入りするためには大事な公式戦を欠場しなければならず、この点では所属チームの理解と協力が不可欠になる。
 ただ、この39名に絞り込む段階でもシビアな選考が行なわれており、大会連覇に向けてどんなチームが編成されるか楽しみだ。
【取材・文=横尾弘一】

【左=紙版表紙・右=電子版表紙】

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著者プロフィール

1949年に設立した社会人野球を統轄する(公財)日本野球連盟の公式アカウントです。全国の企業、クラブチームが所属し、中学硬式や女子野球の団体も加盟しています。1993年から刊行している社会人野球オフィシャル・ガイド『グランドスラム』の編集部と連携し、都市対抗野球大会をはじめ、社会人野球の魅力や様々な情報を、毎週金曜日に更新する『週刊グランドスラム』などでお届けします。

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