【試合結果】『「アミノバイタル®」カップ2024 第13回関東大学サッカートーナメント大会』4回戦

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8強決定! 前回王者・国士舘大学はPK戦で1部対決を制す。明治学院大学は2部をジャイキリし3部で唯一生き残る

明治学院大学が法政大を下し6年ごしのリベンジ達成! 【©JUFA】


 “関東大学最強"を決める、関東大学サッカー唯一のトーナメント大会『「アミノバイタル®」カップ2024 第13回関東大学サッカートーナメント大会』の4回戦・8試合が6月22日に行われた。この試合に勝利した8チームは、夏の全国大会『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』の関東地域代表としての出場権を獲得。"全国への切符"を懸けた戦いは、これまで以上の盛り上がりを見せた。


 4回戦唯一の同カテゴリー対決は1部チーム同士の対戦となった。前回王者、1部11位の国士舘大学と1部7位・流通経済大学の試合は、両チーム延長戦を含めた110分間決めきれず、スコアレスのままPK戦に突入。PK戦では、先攻の流経大GK・彼島優が国士大2人目のキッカー・本間凜のキックを止める。だが、国士大GK・千田和廣も流経大の4人目・5人目のシュートを連続で弾いて形勢逆転。国士大は5人目のキッカー、加藤雅久がきっちりと決めてPK戦に勝利。大会3連覇に向けて大きな一歩を踏み出した。

 1部チームと2部チームの対戦は4試合。いずれも上位カテゴリーである1部チームが勝利する結果となった。1部リーグ首位の明治大学は、2部3位の早稲田大学と対戦。先制した明大は一度早大に追いつかれるものの、その1分後に追加点を挙げて再びリード。明大はその後も順調にゴールを重ね終わってみれば7-1と圧勝を収めた。1部2位・筑波大学と2部4位・順天堂大学の試合は、37分に順大・田口輝一が2枚目の警告で退場となり順大にとって厳しい状況に。数的優位にたった筑波大は前半終盤に廣井蘭人、そして後半アディショナルタイムに内野航太郎の2年生コンビがゴールを決めて0-2で危なげなく勝利した。1部3位の東京国際大学は、3回戦で1部・桐蔭横浜大学に勝利した2部9位の立教大学になかなかゴールを割れず苦戦。それでも終了間際の88分に決勝点を挙げて東国大が辛勝した。さらに苦戦を強いられたのが1部6位の日本大学だ。2部11位・拓殖大学にボールを支配されながらも先制するが、85分に同点に追いつかれて延長戦へ。延長でも決着がつかず、勝敗はPK戦に委ねられた。PK戦では、両チーム4人目のキッカーが失敗してそのままサドンデスへ。拓大7人目のキッカー・糸永誠也のキックを、日大GK・木村凌也が止めて勝敗が決し、日大が準々決勝進出となった。

 2部チームと3部チームのカードは3試合。2部5位・神奈川大学と3部1位・専修大学との試合は、神大が先制するも専大に追いつかれ1-1で前半を終了。しかし神大は後半、藤田仁朗が連続ゴールで専大を突き放し1-3で勝利。3回戦ではともに1部チームに勝利した両チームだったが、準々決勝には神大が進むことになった。2部1位・慶應義塾大学と3部5位・亜細亜大学の試合は両者譲らず1-1のまま90分が過ぎ、延長戦に突入。すると延長前半終了間際の99分に、慶大・角田惠風が決め慶大が1-2で勝利。慶大は2試合連続で延長戦を戦うことになり、厳しい状況で準々決勝を迎えることになった。

 4回戦では、1部チーム対決を除く7試合中6試合までが上位カテゴリーが勝利する結果となっていたが、1試合だけ下位カテゴリーのチームが勝つ"ジャイアント・キリング"があった。それが、2部6位の法政大学と3部3位の明治学院大学との試合だ。明学大は20分、ペナルティーエリア付近での法大DFのルーズなパス回しを奪うとすかさずシュート。明学大は先制点を挙げると試合をその後も優位に進め、後半終了間際にもペナルティーキックを獲得。これを決め2-0と完勝を収めた。2018年度大会の決勝戦では、同じカードで法大に敗れて準優勝に甘んじていた明学大が、6年ごしのリベンジを果たした。


 4回戦の結果、明大、筑波大、東国大、日大、国士大の1部5チームと、慶大、神大の2部2チーム、そして3部からは明学大がベスト8に進出。6月25日(火)に行われる準々決勝では、本大会2連覇中の国士大と1部首位の筑波大が激突。また唯一の3部生き残り、明治学院大学は2部首位の慶大と対戦。こちらも注目の一戦となるだろう。

 ベスト8進出の8チームは、関東地区代表として『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』の出場権を手にすることとなった。8チームの総理大臣杯出場記録は以下のとおり。

筑波大学   (3大会ぶり27回目)
明治大学   (2大会ぶり18回目)
東京国際大学 (10大会ぶり2回目)
日本大学   (3大会ぶり5回目)
国士舘大学  (3大会連続25回目)
慶應義塾大学 (10大会ぶり9回目)
神奈川大学  (6大会ぶり4回目)
明治学院大学 (5大会ぶり2回目)

※『JR東日本カップ2024 第98回関東大学リーグ戦』第9節終了時点の順位順。また出場データは『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』に出場した場合の回数


 また、敗れた8チームは、残る総理大臣杯出場権を巡って順位決定戦(9~10位決定戦)を戦うことになる。全国への切符は残り2枚。順位決定戦上位2チームに出場権が与えられる。全国大会を巡る順位決定戦もまた、熱戦が繰り広げられるだろう。

4回戦・全試合の結果と得点者


明治大 7(4-1)1 早稲田大
得点者)【明大】島野怜×2、林晴己、永田倖大×2、内田陽介、中村草太【早大】成定真生也

専修大  1(1-1)3 神奈川大
得点者)【専大】道白優斗【神大】小林洸、藤田仁朗×2

明治学院大  2(1-0)0 法政大
得点者)【明学大】松本拓也、市川聖也

亜細亜大 1(0-1/1-0/0-1/0-0)2 慶應義塾大
得点者)【亜大】小池莉玖【慶大】香山達明、角田惠風

拓殖大  1(0-0/1-1/0-0/0-0/5PK6)1  日本大
得点者)【拓大】岡本岳【日大】五木田季晋

立教大 0(0-0)1 東京国際大
得点者)【東国大】古谷柊介

国士舘大 0(0-0/0-0/0-0/0-0/4PK3)0 流通経済大

順天堂大 0(0-1)2 筑波大
得点者)【筑波大】廣井蘭人、内野航太郎

準々決勝【6/25(火)】の組み合わせ

【©JUFA】

9~10位決定戦(1日目)【6/25(火)】の組み合わせ

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トーナメント表

【©JUFA】

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著者プロフィール

一般財団法人関東大学サッカー連盟は、関東地域における大学サッカーの水準向上と普及、加盟チーム相互の親睦共励、そして広く社会に貢献できる学生を育成することを目的に、1924年に創設されました。主要大会のひとつである『関東大学サッカーリーグ戦』では関東7地域から36大学が参加し、1部~3部のカテゴリーで熱戦を繰り広げています。近年は日本代表にも多くの選手を輩出するなど、通年でレベルの高い試合を展開しています。また主管大会として、大学の日本一を決める『全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)などの全国大会も実施しています。

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