【#スタジアムを繋ぐ】#005 木村義幸さん(鎌倉インテル・シティ在籍)ー 「鳩スタ」は鎌倉の人たちにとってかけがえのない場所
【鎌倉インターナショナルFC】
今回は、エンジョイ志向の4thチームである鎌倉インテル・シティのエース的存在として活躍する木村義幸さんの思いを聞いた。
(文・本多辰成/スポーツライター)
湘南高校で選手権出場、地元にできたクラブに驚き
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「もともと仕事の関係で鎌倉市の観光協会さんと接点がありまして、協会にお邪魔した際に鎌倉インテルの白いユニフォームが飾ってあったんです。私も学生時代からずっとサッカーをやっていましたから、地元にこういったチームがあるのかと。観光協会の方のお取り計らいもあってオーナーの四方(健太郎)さんを紹介していただき、お話させてもらったのが最初でした。それでシティというチームもあるということだったので、せっかくだからちょっとやってみようかと」
木村さんは藤沢市の出身で、湘南高校時代には神奈川県代表として全国高校サッカー選手権に出場した経験がある。子ども時代からサッカーをしてきた地元に近い鎌倉市にJリーグを目指すクラブが誕生したことに最初は驚いたという。
「神奈川県は多くのJリーグクラブがありますし、非常にサッカーが盛んだというのはよく認識しています。ただ、逆に言うと正直、このタイミングから新たにJリーグを目指すのはハードルも高いと思いますし、最初はびっくりしましたね。鳩スタについてもあの辺りに大きな空き地があるのは記憶にありましたが、あんなに立派なグランドができていたことは知りませんでした。私もちょうど数年前に母校の大学のグラウンドに人工芝を敷いた経験があって、OBからかなりの寄付を募って苦労したので、バックグラウンドのないなかで短期間でつくられたのはすごいなと思いました」
「鳩スタ」は鎌倉の人たちにとってかけがえのない場所
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「30年ぶりくらいに故郷に近いところに戻って来て、仕事や何かの団体ではなくて、鎌倉インテルが好きで集まったようなメンバーとサッカーができるのは非常に楽しいですね。2カ月に1回くらい、練習で神川明彦さんの指導を受けられる機会があるのも鎌倉インテルならではでうれしいです。排他的ではなくて基本的にみんな受け入れるような感じなので、私もどれくらいここにいられるかわかりませんが、たとえ離れていてもたまに顔を出せるような雰囲気を持ったクラブだと思います」
鎌倉インテル・シティの試合を中心に月に1、2回のペースで「鳩スタ」に足を運ぶ機会があるという木村さん。都合が合えばクラブが主催する祭りなどのイベントにも顔を出しており、「鳩スタ」がサッカーを超えて地域にとって貴重な場所となっていることを実感するという。
「老若男女がサッカーに限らず集まるという点で言えば、鎌倉にそんな場所は他にないんじゃないかと。史跡には鎌倉の外から人がたくさん来るわけですけども、鳩スタに集まっているのはほとんどが地元の人たちです。そういったパブリックスペースがあるのは非常に幸せなことだと思います。頻繁に鎌倉インテルの試合もあって、勝敗も含めて楽しみにしているという形ができつつあることを考えると、鎌倉の人たちにとってかけがえのない場所になっているなと思います」
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新天地が新たな聖地に、末永くつながっていたいクラブ
「今のグラウンドが本当にいい場所だけに残念というのが正直な感想です。ただ、鎌倉市内に代替地が見つかったのはまずはよかったなと。場所は変われど同じコンセプトで、みんなが同じ気持ちを持って集まればそこがまた聖地になっていくでしょうから。そういう意味では気持ちを切り替えて、フェーズ2という形にうまく持って行ければうれしいです。Jリーグを目指すというのももちろん大切なことですけども、鎌倉インテルが果たしている役割はすでにそれ以上のものがあるんじゃないかと思います。もっともっと市民の認知度が上がって、さらに多くの人が集まる場所になればいいですね」
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「私は今、単身赴任でこちらに来ているので、いつここを離れることになるか分かりません。言ってみれば運命の巡り合わせでここにいるわけですけども、仮に別のところに行くことになっても、ちょっとした時にまた戻って来られて、その時にまた新しいメンバーも含めて交流できるようなそんなクラブであってほしいなと思っています」
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