【#スタジアムを繋ぐ】#003 後藤吾郎さん(鎌倉インテル・シティ在籍)ー 「鎌倉インテル」は生きがいを続けられる居場所
【Kazuki Okamoto (ONELIFE)】
今回は、鎌倉市議会議員でエンジョイ志向の4thチームである鎌倉インテル・シティでもプレーする後藤吾郎さんの思いを聞いた。
(文・本多辰成/スポーツライター)
生配信の実況・解説役、鳩スタの魅力は距離感の近さ
【鎌倉インターナショナルFC】
2021年10月に「鳩スタ」が完成し、ホームゲームのライブ配信が始まるタイミングで試合の実況・解説役に自ら立候補した。
「もし差し支えがなければ実況・解説をやらせてもらいたいと、僕からオーナーの四方さんに伝えたと思います。小さい頃からサッカーをやってきて、それなりに国内外のサッカーを見てきていますし、サッカーの試合を見て言語化するというのはずっとやってみたかったことのひとつでしたので」
後藤さんが試合の実況・解説をしているのはメインスタンドの中央に位置するやぐらの2階部分。「一番いい席で、毎回お金を払わなければいけないんじゃないかと思っている」という特等席で「鳩スタ」の熱狂を体感してきた。
「鳩スタの魅力のひとつはやっぱり距離感が近いことだと思います。スタンドにボールが飛んでくることも多いですし、それこそやぐらの2階で実況・解説をしていたら3階のところにボールがドーンと当たって配信にすごい音が流れてしまったり。グラウンドを出たらすぐにキッチンカーで食べ物やお酒が買えるのも個人的には好きですし、Jリーグのスタジアムにはないコンパクトさが魅力だと思います」
クラブのビジョンに共感、毎試合現地で観戦
【鎌倉インターナショナルFC】
小学2年生でサッカーを始めると、茨城県立竹園高等学校3年時にはサイドバックとして茨城大会でベスト4入り。社会人になってからもつくば市社会人リーグでプレーを続けており、鎌倉でもサッカーをできる環境を探していたという。当初は秘書の業務が忙しくボールを蹴る時間をつくることも難しかったが、2021年4月の市議選終了後、秘書を卒業。そのタイミングで出会ったのが鎌倉インテルだった。
「鎌倉インテルのスポンサーでもある『アカラクリニック』さんを訪問したのがきっかけでした。そこでサッカーをしたいという話をすると、『今ちょうどグラウンドをつくろうとして頑張っているクラブがあるから、つなごうか?』とインテルを紹介していただいて。『鎌倉インテル・シティ』というおじさんのチームがあるということで、そこでプレーさせてもらうことになりました」
【鎌倉インターナショナルFC】
「『CLUB WITHOUT BORDERS』というクラブビジョンが自分の心の中にすっと入ってきたというか。今45歳なんですが、この年になるとサッカーとどうやって付き合っていくかということを考えるようになって。サッカーを通じていろんな人たちとのつながりを得たり、いろんな境界線や垣根を越えてみんなでひとつの方向に向かって頑張るというのが何かいいなと思って、どっぷりと浸かってしまいました」
「鎌倉インテル」は生きがいを続けられる居場所
【鎌倉インターナショナルFC】
クラブが目指すものを体現する場である「鳩スタ」は、後藤さんにとっても「生きがいを続けられる大切な居場所のひとつ」となってきた。そんな鎌倉インテルのホームグラウンドは新たな場所へ移転することとなったが、「鎌倉インテルはもう鎌倉市を代表するスポーツクラブになりかけているし、完全にその地位を確立してほしい」と後藤さんはクラブの今後にさらなる期待を寄せる。
「ビジョンがしっかりしているので、いろんなところから噂を聞きつけてクラブに貢献したいという人たちは必ず増えてくると思います。そういった人たちを包含しながら垣根を越えた街づくりやサッカーを通じた国際交流を続けて、チームは淡々とカテゴリーを上げていく。10年、20年というスパンになるかもしれませんけど、その創生期に関わらせてもらっているのは自分にとってすごくいい人生経験になるはずですし、鎌倉インテルに関わっている人たちはたぶんみんなそれを感じているんじゃないかと思います」
一市民としても地元の市議会議員としても「鎌倉インテルにプラスになることは惜しみなく助けたい」と言う後藤さん。新たな場所に移っても鎌倉インテルのホームはこれからも後藤さんにとってかけがえのない居場所だ。
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