男子日本代表:日本生命カップ2024 (北海道大会)まであと6日「自分自身を追い詰めることなく、この期間を楽しもう」須田侑太郎選手

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【© Japan Basketball Association.】

 「日本生命カップ2024 (北海道大会)」(6月22日・23日/北海道札幌市・北海きたえーる)まで、1週間を切りました。日々、強度の高い練習が続く男子日本代表選手たちもオーストラリア戦を楽しみにしており、次のレベルへステップアップするためにも勝利を目指します。
 昨夏のFIBAワールドカップ2023メンバーに残れず、悔しい思いをしたのが須田侑太郎選手とテーブス海選手です。1年前を振り返り、「昨年はコンディション調整がうまくいかなかったので、練習量やケアなど個人的に調整できる部分に細心の注意を払っています。早め早めに対処して、FIBAワールドカップのときの二の舞にはならないように、自分のベストパフォーマンスをしっかり発揮できるような準備をしています」と須田選手は教訓を生かします。
 合流初日から続くハードワークに、「身体はきついですが、オリンピックまで時間がない中で、ものすごいスピード感でものごとが進んでいる感じがします。本当に1日1日を無駄にせず、自分のベストをしっかりと出していきたいです」と須田選手は、充実した合宿生活を過ごしています。
 テーブス選手は「自分らしくないプレーをしようとしてしまい、それが昨年の課題でした。自分の持ち味であるサイズとスピードを出し切れなかったです。河村(勇輝)選手と富樫(勇樹)選手がいるからこそ、彼らが得意なプレー以外のところでアピールしていかないと差がつけられないし、もっと言えば必要もないと思っています」と落選の理由は明確でした。高校時代からアメリカへ渡り、NCAAへ進んだテーブス選手でしたが、東京2020オリンピック出場を目指して帰国し、プロへ。前回大会は叶わなかった目標へ向かい、「みんながものすごく気合が入ってますし、チームの雰囲気も本当に素晴らしいです。個人的にはまず正式メンバーに残れるように、これから合宿でも強化試合でもアピールしていきたいです」と自分らしさを発揮しています。
 須田選手とテーブス選手は、今年2月のFIBAアジアカップ予選Window1で日本代表に揃って復帰し、中国に勝利しました。テーブス選手は、ポイントガードとシューティングガードの両方を担う「コンボガードになったことで、多少は手応えがありました。プレーの幅も広がり、このチームでの新たなポテンシャルも見えており、そこは間違いなく今合宿で意識しています」と長所を伸ばします。一方、シューターの須田選手は「一番難しいところに立っていることは自覚しています」と危機感を持っていました。FIBAワールドカップ時も同じ状況であり、自分自身を追い込み過ぎたために、コンディション調整がうまくいかなかった経験を踏まえ、自然体でサバイバルを楽しんでいます。
「とにかく後悔しないように思いっきりやろう。シュートが入る入らないは関係なく、自分自身を追い詰めることなく、この期間を本当に楽しもうという気持ちでいます。オリンピックに出ることはひとつの目標ですが、それはあくまで結果でしかありません。そこに至るまでの過程でどれだけ自分が成長できるか。いろんな意味で思いっきり、自分らしくできれば良いと思っています」
 現在20人から16人ほどに絞って札幌入りすることをトム・ホーバスヘッドコーチは言及します。北海道出身の須田選手は、凱旋試合を実現させるためにも「まずはそこに残らなければいけないことがひとつあります」という状況です。
「もし出場できれば、地元で日本代表のユニフォームを着て試合ができる機会はなかなかないですし、今後もあるかどうかも分からないのですごく楽しみたいです。今まで関わってくださった方たちや家族も見に来てくれると思うので、気負うことなく自分らしいプレーをして、それを見て楽しんでもらえたらいいなとは思います」

須田侑太郎選手は昨年の悔しさを教訓に自然体でアピール 【© Japan Basketball Association.】

コンボガードでプレーの幅を広げるテーブス海選手 【© Japan Basketball Association.】

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