今週のベイスターズの話2024 NO.7 期待通りといえばそうなる結果(今週は長文回)

note
チーム・協会
【これはnoteに投稿された緋奈凛さんによる記事です。】
前回の話

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勝敗予想も西川予想もまあ…わかるよね。
本来こういう予想通りの結果になることをいい意味で裏切ってくれるから野球というドラマが面白かったんだけどさ。
近年自分の想像を超えるような結果を生み出すことが少なすぎる、それこそ大谷クラスでもないとそうならなくなってきた。

そんな悲しみしかない週間の感想。

オリックス戦

先発陣の話

1試合目・2試合目に関しては特に言うことはないだろう。
登板2試合目からずっと評価しているケイは信頼に値するし、
ジャクソンも何が良くなったかはわからないにしても抑えるようになった。

昔横浜にいたクラインという投手にジャクソンは似た部分があった。
投げる球が高め、かつ利き腕側に抜ける。
そしてストライク・ボールがはっきりし過ぎてスライダーが見逃される。

クラインはこれを克服できず(ボールやマウンドに適応できない、いわゆるNPBに合わなかったタイプ)去ったが、
ジャクソンはここ数試合ストレートがしっかりと指にかかったようなボールを投げている。

元々ゾーンはアバウトでも投げ込めればそうそう打つことが簡単ではないストレートを投げているという話はした通り、ローテ投手としてはだいぶ様になってきた。

怪我人が相次ぐ中でQSレベルの投手であってもかなり貴重なので暖かくなってきた今、活躍できるだろうかジャクソンのターニングポイントになる。

結果的にポール際の2ランという不運のようなHRで負けたが、これで評価を落とすということにはならない。


石田に関しては別に怪我を望んでいたわけではないが(基本的に怪我離脱は何も良い結果にならないので)、居ても戦力になっていないのは疑いようもなく、なんとも言えない感じになった。

京山の話

2回から出てきた京山はすでに自分が見切りをつけていた選手
それが155キロ前後を投げるストレートをこれでもかというくらいぶつけていた。
まさしく誰だおまえ!?みたいな状態。
昨年から完全に中継ぎ扱いされ、1軍登板もなし。
たまに2軍を見ると「あー…」というような内容。
だからこそちょっと驚いたところがあった。

投球スタイルも変わっている。
それこそ、京山の投球は打たれるのが怖いのか交わすような内容(チェンジアップで逃げたり150キロ投げれるのにストレートがお辞儀してゾーン外へ逃げていく)で逃げた結果の四球というのがとても多かった。

それが脳筋ゴリ押しみたいなスタイルで投げているのがとても新鮮だったし変にかわそうとしない部分は好感もてた。


最初はただのノーコンみたいなところから大なり小なりイップスが発症していたと考えるとすごく納得が行く記事の内容だった。

今年は徳山も似たような状況から1軍で投げていて、結局のところこれを克服していくには成功体験を積み重ねていくしか無いことを考えると彼らにとっても今年は勝負の年といっても過言ではない。

特に京山に至っては昨年で現ドラ行きだと思っていたところもあるしね。
イップスだからこそ放出しなかったんだろうな。

もう一人の落第投手

打たれ方も笑えるくらい完璧でしかもまた西川にやられる。
昨年からなんにも変わってない

過去にも話したかも知れないが、2シームが劣化して抑えられなくなってからはストレート主体のコントロール投手だった。

解説や特徴はなにかと言われたら2シームっていう人が多いだろうが、打たれるようになった2シームを補えるだけのストレートの制球と質で近年は戦っていた。


つまり、制球ができなくなったらもう何も残っていないのだ。


リリーフは一度活躍できなくなったら復活できない、そんな話は良くされる。
後ろになればなるほど奪三振を求められるため、力が落ちるとわかりやすくピンチを迎える。
それなのに過去の実績で同じような起用していれば当然打たれるケースが増える。
あとはその繰り返し。

昨年の22敗トリオは今年も1/3過ぎた現時点で7敗ということは昨年と差がない。
今年は最初から森原を使ったり昨年より3人の起用が少ない上に全員2軍に行ったことでこれ以上負けは増えないが、
それなのにペースが同じ時点で察しなければならない。



年俸に関してはファンがどうこういうことでもないが、長期契約で1軍縛りみたいなもの、登板縛りみたいなものがないかどうかだけ。

NPBにおけるFA取得選手を放出ってのはこういうところに新陳代謝を生み出すという点では悪くないというか、FA取得が遅いから選手のピークの関係上こうなりがちだよね。


正直もう何かを変えて良くなると思えない(プロ野球の歴史をたどると復活はあり得ない)というのが本音。

先週のフィールディングでのエラー・牽制をしないことによるボーク・抑えてたから許されていたクイック能力等、今更練習してこなかったことは伸びるわけがない。

今の状況を生み出したのはこれまでの流れとこれらの要素を考えると自分の居心地のいい場所であぐらをかいていたからだろう。
結果を残していればもちろん、何も言わないが結果をもう残せないのだから四方八方から批判が飛んでくるのは避けようがない。



最初の話に戻って言うと、予想通りのこの惨状を裏切ってもらうしかない


ソフトバンク戦

気になる部分

興行的な起用なのか、例年であれば交流戦キラーの濱口が投げていただろう。
それが2軍でも特別結果が良いわけでもなく、1軍でも毎試合失点を繰り返してる森だった。

別に優先して濱口を使え!とは思わないが、森との天秤にかけた時には「なぜ?」と思う。
そんな

意識が低すぎる

2試合目、同点9回のプレーは絶句した。
もちろん一連プレーを抑えたからといって、失点は免れなかったかも知れない。
それでもこの試合はこういう基礎プレーでのミスがあまりにも目立ちすぎた。


ランナー2塁、同点、9回、なぜこれでセンター前の打球で突っ込まないと思えるのか。
打球に対して足を止めたら強く返球できるわけがない。
桑原の意識の低さが垣間見えたとしか言えない。
打撃が低調で守備でカバーしなければならない状況でのこのボーンヘッドは何においても優先して起用する理由を見出だせない。

加えて送球、強く返せないばかりか体のどこに投げるのか、これも理解できない。
牧との共同作業なのでどっちも基礎ができないと言わざるを得ない。
それこそ小学生くらいから死ぬほどやらされるような中継プレーで投げやすいような送球もできずこぼすという。

この1プレイで3つもエラーしてるといってもいい。


筒香のライト前ヒットからの走塁死もだがプレーが切れてもいないのに油断している。
「◯◯はしてこないだろう」っていうのが透けてくる選手しかおらず、見ている人たちにはやる気のないプレーとしか見られない。

逆に言えばソフトバンクはそこをしっかりしているからアウトにできたし得点できた。

1プレーに対する本気さの差がそのまま勝敗に繋がったといえる。



正直なところ、ただの技術的な部分だけでなくこういう指導ってされないものなんだろうか、されてるけど取得できてないだけなんだろうか。

横浜スタジアムのフェンスってあれだけ高く、今年はHR数の減少も顕著ということはフェンス際での技術で差がつくということ。


犬のようにおっかけるだけでなく、だめならだめで次のプレーをどうすれば最悪の結果を免れるかという部分に至れない。
言ってしまえば「自分の出来ることを理解していない」ということ。

記憶に新しいところでいえば、日ハム戦でのトリックプレーで進塁できなかったシーン。

こういうのっていろんなケースを考えて練習してないとできないからこそ、普段から行ってる練習って何?って思っちゃうんだよね。


外野手のレベルって近年落ちてるとしか思えないのがね、もちろん才能のある選手が投手だったりショートだったり集中するがゆえなんだけど。

もう平田(元中日)を外野守備コーチとして呼んで欲しい。

あまりにも出来過ぎ

これは筒香に感じていること。

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HRが打ててる、打率が残っている、そういう話にあらず。HRが出るシーンがあまりにも良いところだらけということ。

先日の日ハム戦もそうだし、3試合目のHRもこれがなければというHR。
空砲らしい空砲が存在しないところに驚いている。

じゃあ得点圏が高いのか?といわれると高いわけでもないのが不思議。

横浜在籍時のロペスがまさにこのタイプだったんだけどベテランの年齢になりそこの部分に代わりとして収まってくれるとなると相当助かる。



というか地味に5本も打ててるのはびっくりする。
このペースなら今年20本打てるんじゃないか?

みんなが打ててないハマスタで打ててるのは本当にデカイと思う。

今週の試合

3勝3敗と2勝4敗、そして9位というここまで予想通りの内容。

じゃあ今週はどうか、10連勝後に凹みまくりのロッテと最大の暗黒期西武という2チーム。

出来るならば勝ち越しないし3タテ…というのが普通のチームの予想なのだが…。

大貫がどこにスライドするのか、森の代わりはどうするのか。

石田(新人)のことに触れていなかったが、オープン戦くらいの良かった感じと投げている時の気持ちの出し方は見ている側もやる気をもらえる(体感)。

ケイ ジャクソン 大貫? 東 石田

となった時に2軍ローテでは濱口が多分いけるんじゃないだろうか。

流石に平良は復帰には早すぎるし小園は無いだろうと思うと相性的にも濱口優位か。

であれば4勝2敗は間違いなく狙える状況にある。
宮崎の離脱が痛いが、調子も良くなく直近では機能していなかったことを考えると大きくマイナスにはならない。

投手の不安材料がどんどん排除されていて、旗から見ていてもモチベーションに影響していそうな大貫がどうかという感じくらい。

全体的な層の薄さは否めないが、この6戦を戦う上であればここで勝ち越して9勝9敗で交流戦を終えられる可能性は十二分にあるかと思う。


というかここで勝てないとオールスターまでの期間にもう耐えられない状況になっていると思う。
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