セレッソ大阪【YBCルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦 C大阪vs.町田】最後まで逆転目指して戦うも、第2戦もドローで終了。プライムラウンド進出ならず

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【CEREZO OSAKA】

FC町田ゼルビアとのJリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦。ホームで迎えた第1戦を1-3で敗れたセレッソにとって、アウェイでの第2戦は90分での勝ち上がりへ向けては3点差での勝利が必要であり、少なくとも2点差で勝利し、延長戦に持ち込みたい一戦となった。先発は第1戦から8人変更。リーグ戦に出ているメンバー主体で臨んだ。

無失点で進めつつ、1点1点と積み重ねていきたい試合だったが、開始4分、CKでの相手のサインプレーから失点。第1戦でも決められたナ サンホに再びネットを揺らされた。セレッソもレオ セアラやヴィトール ブエノがシュートを狙ってゴールを脅かすが、21分、またしてもCKから失点。これで90分での勝ち上がりには5点、延長戦に持ち込むためにも4点が必要になった。ただし、「最初に2失点して、全体的に落ち込んだこともありましたが、すぐみんなも開き直って、攻撃的なサッカーができました」と奥田勇斗も試合後に振り返ったように、ボール保持で足元と背後を使い分けて反撃に出ると、26分にオウンゴールを誘発して1点を返す。GKキム ジンヒョンのキックに対し、相手DFを背負いながらセアラが落とすと、ブエノを経由し、ルーカス フェルナンデスのパスに再びセアラが反応。対応した相手DFのクリアがゴールに向かった。士気が高まったセレッソは10分後にも2点目を決める。カピシャーバが高い位置でボールを奪い、ショートカウンターを発動させると、セアラ、フェルナンデス、奥田とつないで相手ゴールに迫り、最後はブエノの鮮やかなワンタッチパスから背後を取った上門知樹が冷静に沈めた。この試合では、守備時はボランチ、攻撃時は高い位置を取って前線まで飛び出していた背番号7。嬉しい今季初ゴールで反撃の機運はさらに高まった。前半はこのまま2-2で終わったが、「良い形でボールを持って、仕掛けることが出来た」と手応えを口にしたブエノを中心に前半で追い付けたことで、後半へ向けての期待感も高まった。

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後半は前半以上に相手を押し込み、敵陣でプレーを続けるセレッソ。53分、ブエノが左足で強烈なシュートを放つと、60分には、FKからこちらもサインプレーで上門がシュート。
フェルナンデスのパスにうまく合わせ、強烈な弾道を枠に飛ばしたが、惜しくもGKに防がれた。ここで得たCKからもチャンス。フェルナンデスのキックにセアラが競って、ファーで受けたブエノがシュート。ただし、ここは相手DFのブロックに遭った。64分には、ブエノと上門に代わって清武弘嗣と北野颯太がピッチに入る。

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ここからより中央での崩しが増えていくと、72分に決定機。清武を起点に中を崩して右へ展開、最後は大外を駆け上がってきた奥田のクロスを受けたフェルナンデスがゴール右上に見事なコントロールショットを放ったが、ここもGKに阻まれゴールならず。後半はほぼ攻撃に転じた中で、カウンターから何度かゴールを脅かされる場面もあったが、失点は許さず試合は終盤へ突入する。阪田澪哉、為田大貴、柴山昌也も投入され、細かいパスとサイド攻撃を織り交ぜて3点目を狙うと、87分、CKから決定機。柴山のクロスにセアラがヘディングで合わせたが、またもGKに防がれ、ボールはクロスバーを直撃。勝ち越しとはならなかった。90+2分のピンチはGKキム ジンヒョンが好セーブで防ぐと、90+4分、セレッソ最後のチャンス。この時間帯になっても運動量が落ちない奥田のクロスにセアラがヘディングで合わせたが、無情にもクロスバーを越えた。試合はこのまま2-2で終了。第1戦のビハインドを跳ね返すことはできず、今シーズンのルヴァンカップはプレーオフラウンドで敗退となった。

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小菊監督体制でのルヴァンカップは21年、22年と2シーズン連続で準優勝。いずれも決勝で涙を飲んだだけに、戴冠へ「思い入れも深い大会」(小菊監督)だったが、リーグ戦でも首位を走る町田にその強さをまざまざと見せつけられる格好となった。2試合トータルで勝ち上がりを争う中で、「どうしても、第1戦の3失点の重みが最後まで響いた」(上門)ことは否めず、勝利が求められた第2戦も開始早々に2失点を喫するなど課題は残った。それでも、「最後まで選手たちは誰一人諦めることなく戦ってくれた」と指揮官も選手たちを称賛したように、先発、途中出場の選手を含めて気持ちを切らすことなく勝利目指して戦い抜いたことは、今後のシーズンにもつながっていく。まずは中2日で迎える天皇杯2回戦、ジェイリースFCに勝利し、再スタートを図りたい。
(文=小田尚史)
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