セレッソ大阪【YBCルヴァンカップ プレーオフラウンド 第1戦 C大阪vs.町田】ジョルディ クルークスのゴラッソで先制も、後半に3失点。敵地での第2戦で逆転を目指す

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京都サンガF.C.との明治安田J1リーグ第17節から中3日。大会をJリーグYBCルヴァンカップに移し、セレッソ大阪はFC町田ゼルビアとのプレーオフラウンド第1戦に挑んだ。先発はリーグ戦から毎熊晟矢と舩木翔を除く9人を変更。上門知樹と山田寛人の2トップに、清武弘嗣と平野佑一がダブルボランチに入るなど、1stラウンド3回戦・FC琉球戦のメンバー主体で臨んだ。

立ち上がり、町田に速い攻撃からフィニッシュまで持ち込まれたが、セレッソも5分、平野と清武を起点に運び、右サイドをジョルディ クルークスが縦に突破してチャンスを作ると、6分、先制に成功する。相手のロングボールを舩木が跳ね返し、セカンドボールを拾った上門、平野と運び、山田が収めて上門へ落とすと、そこから再び右サイドのクルークスへ展開。ボールを受けた背番号11がドリブルで運び、カットインから得意の左足での巻いたシュートを決めた。ゴラッソによる先制で意気上がるセレッソは、14分と15分にも決定機。まずは14分、清武のパスを受けた上門が無回転のミドルシュートを放つ。際どいコースへ飛ばしたが、惜しくも相手GKに防がれた。ここで得たCKから、今度は清武のキックに舩木がフリーで合わせたが、ヘディングはわずかに枠を外れた。先制後は、町田にボールを持たせる戦い方を選択したセレッソ。試合前のポイントに挙げていた守備でも、引いてスペースを消すやり方を選択。町田に高い位置まで運ばれるシーンは目立ったが、最後のクロスやシュートは体を張ってブロック。キャプテンマークを巻いて奮闘した山下達也を中心に、前半は相手に決定機を作らせなかった。舩木のヘディング以降、攻撃ではシュートに持ち込む場面は作れなかったが、「守備でゲームプランを全うして」(小菊昭雄監督)、前半は1点リードで折り返した。

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後半開始から、山下に代わって鳥海晃司が入る。立ち上がりから相手FWにしっかり渡り合い、守備の中心で跳ね返していた山下だが、試合後の指揮官によると、「少しアクシデントがあって、交代せざるを得ない状況になった」という。後半も町田にボールを持たれる展開は変わらなかったが、セレッソも54分、クルークスが先制点と同じような角度からカットインしてシュート。再びゴールに迫ったが、今度はクロスバーを越えた。相手に有効な攻撃をさせていなかったセレッソだったが、59分、こちらのプレスに対し、相手が苦し紛れに出したフィードから、失点につながってしまう。左サイドでボールを受けたエリキに対応した鳥海がペナルティーエリア内でハンドの反則を犯してPKを献上。正面に蹴ってきた下田北斗のPKに対し、GKヤン ハンビンも手には当てたが、前にはじくことはできず、ネットを揺らされた。するとキックオフ直後に2失点目。対角に蹴ったボールを跳ね返されると、ここから町田に自陣に勢い良く進入され、最後はナ サンホにミドルシュートを決められた。

直後に小菊昭雄監督はレオ セアラとカピシャーバを投入。反撃に出ると、68分にはセアラを起点に上門がシュート。ゴールに迫る。70分、今度は平野に代えて香川真司を投入。しばらく香川はアンカーに入り、途中からは上門がアンカーに移って清武と香川がインサイドハーフにポジションを取る[4-3-3]に変えて攻撃に出る。74分には、香川のパスを受けたセアラがゴール前に進入していくが、シュートは打てず。清武と香川のダブル司令塔を中心に何とか同点に追い付きたいセレッソだったが、87分に3失点目。背後を取ったエリキに対し、GKヤン ハンビンが飛び出して対応するも、一瞬、相手に先に触られ交わされると、無人のゴールに流し込まれた。後半アディショナルタイムには何度もCKを獲得したセレッソだが、得点につなげることはできず、このままタイムアップ。2点差での敗戦という、プライムラウンド進出へ向けて重くのしかかる結果となった。

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もっとも、「1発勝負であれば今日で敗退ですが、すぐに日曜、アウェイで試合がありますので、シンプルにやり返すだけ」と指揮官も試合後に話したように、まだ“前半”が終了しただけ。ビハインドを跳ね返して逆転するチャンスは十分に残されている。「今日は1-3で負けてしまったのですが、自分たちも3点取れるポテンシャルはあると思います。絶対にやり返す、という強い気持ちを全員で共有しながら、次の試合に臨みたいです」と舩木。この試合で体感した町田の攻撃陣をしっかりと抑え、1点ずつ得点を重ねていきたい。6月9日、敵地での第2戦で、プライムラウンド進出へ向けた勝利を目指す。
(文=小田尚史)
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