◇すまいーだカップ◇第1ラウンド◆4月に2人目の孫が生まれた53歳・宮瀬博文がにっこり! 今季初の60台には「けっこううれしい」

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2022年、23年と2年連続で賞金ランキング30位以内に与えられるシードを逃した宮瀬博文。今年3月に行われた「PGAシニアツアー予選会・最終予選会」でも50位と振るわず、コンスタントに試合に出られる20位台には入れなかった。主催者推薦で出場している今週の初日は、1イーグル・4バーディ・2ボギーの「68」で、9位タイとまずまずの位置につけている。

宮瀬といえば、当時史上最年少となる21歳でレギュラーツアーのシードを獲得し、通算7勝を挙げている実力者。21年にシニア入りして、初年度こそ賞金ランキング16位の好成績を収めたが、22年は同47位、23年は同51位と低迷し、まだシニアツアーでの勝利はない。

「ルーキーイヤーは自分なりに『いいじゃん、いいじゃん』って思えるゴルフができて、2年目こそは(優勝)と思ったのがすごく空回りして…。箸にも棒にもかからない。全然ゴルフがダメだった。だから今年は本当に丁寧に行かなきゃって思っている」

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今年は“優勝”ではなく「何とか30位に入りたい」と“シード獲得”を第一目標に置く。開幕戦の「ノジマチャンピオンカップ箱根 シニアプロゴルフトーナメント」では2日間「70」「74」のトータル2オーバーで38位タイ。この2戦目で今年初の60台には「けっこううれしい」と満足感もある。昨シーズンは11試合29ラウンドで60台はわずかに3回だったからなおさらだ。

ここ2年思ったようなゴルフができていなかった原因の1つがパッティング。長尺パターを愛用している宮瀬だが「打ち方が分からなかった。フォロー重視で流して打つのか、インパクト重視でパチッと打つのか、右手で打つのか、左手で打つのか」と試行錯誤を繰り返すも上手くいかなかった。それが前週出場したツアー外競技「マイナビシニア&レディースカップ」で、復調のきっかけをつかんだ。

「打ち方ばっかり考えていたのをやめたんです。ただボールを打つことに集中しようと思ったら、ちょっと良くなった」。その試合では優勝した寺西明とは1打差の4位に入っている。今週も引き続きグリーン上ではシンプルを心がけ、8番パー5で20メートルの下りを沈めてイーグルを奪うなど、初日は29パットに収めた。

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宮瀬を笑顔にしているのはゴルフの内容だけではない。4月には娘夫婦の間に2人目の孫が生まれ、53歳にして3歳の男の子と0歳の女の子のおじいちゃんに。宮瀬は千葉、孫たちは福岡に住んでいるが、今月18日、19日に仕事で福岡を訪れた際に会いに行き、もう抱っこすることができている。

「テレビ電話をめっちゃする」。スマホの待ち受け画面は2人の孫で、それを見る顔はニヤけっぱなし。3歳の男の子は宮瀬のことを「トイザらスだと思っている(笑)」。世の多くのおじいちゃんやおばあちゃん同様に、孫に会えば好きなおもちゃを買い与えている。娘は「甘やかしすぎないで!」と怒りたくなるところだが「離れて暮らしていて、たまにだから許してくれるんだよね」という。

また、来月上旬に福岡県で行われるABEMAツアー「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」では、コースセッティングを担当しており、「夜は一緒にご飯を食べようね」と、再び孫たちに会う約束をしている。

そんな楽しい時間を過ごす前に、好スタートを決めた今大会を上位で終えたいところ。「ずっとベスト5とか、ベスト10で戦っていたい。最後が良ければバッチリだし。とにかく積み重ねたい」。この調子で60台を刻んでいけば、シーズン終盤の「福岡シニアオープンゴルフトーナメント」(10月26~27日)の頃にはシードを確定させているだろう。
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著者プロフィール

PGAはゴルフの正しい普及と発展を願い、誰にでも愛される「国民のスポーツ」「生涯スポーツ」となるため、日本ゴルフ界のリーダーとして活動しています。PGAの使命は、トーナメントプレーヤーの育成、ゴルフ大会の開催・運営に加え、ゴルフの正しい普及と発展を具現化するために、ティーチングプロ資格を付与したゴルフ指導者を育成しています。さらにPGAでは幅広い分野で積極的な取り組みを行い、地域に密着した社会貢献活動、ジュニアゴルファーの育成など多方面にわたる取り組みを日々歩み続けています。

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