◇すまいーだカップ◇第1ラウンド◆4月に2人目の孫が生まれた53歳・宮瀬博文がにっこり! 今季初の60台には「けっこううれしい」
宮瀬といえば、当時史上最年少となる21歳でレギュラーツアーのシードを獲得し、通算7勝を挙げている実力者。21年にシニア入りして、初年度こそ賞金ランキング16位の好成績を収めたが、22年は同47位、23年は同51位と低迷し、まだシニアツアーでの勝利はない。
「ルーキーイヤーは自分なりに『いいじゃん、いいじゃん』って思えるゴルフができて、2年目こそは(優勝)と思ったのがすごく空回りして…。箸にも棒にもかからない。全然ゴルフがダメだった。だから今年は本当に丁寧に行かなきゃって思っている」
ここ2年思ったようなゴルフができていなかった原因の1つがパッティング。長尺パターを愛用している宮瀬だが「打ち方が分からなかった。フォロー重視で流して打つのか、インパクト重視でパチッと打つのか、右手で打つのか、左手で打つのか」と試行錯誤を繰り返すも上手くいかなかった。それが前週出場したツアー外競技「マイナビシニア&レディースカップ」で、復調のきっかけをつかんだ。
「打ち方ばっかり考えていたのをやめたんです。ただボールを打つことに集中しようと思ったら、ちょっと良くなった」。その試合では優勝した寺西明とは1打差の4位に入っている。今週も引き続きグリーン上ではシンプルを心がけ、8番パー5で20メートルの下りを沈めてイーグルを奪うなど、初日は29パットに収めた。
「テレビ電話をめっちゃする」。スマホの待ち受け画面は2人の孫で、それを見る顔はニヤけっぱなし。3歳の男の子は宮瀬のことを「トイザらスだと思っている(笑)」。世の多くのおじいちゃんやおばあちゃん同様に、孫に会えば好きなおもちゃを買い与えている。娘は「甘やかしすぎないで!」と怒りたくなるところだが「離れて暮らしていて、たまにだから許してくれるんだよね」という。
また、来月上旬に福岡県で行われるABEMAツアー「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」では、コースセッティングを担当しており、「夜は一緒にご飯を食べようね」と、再び孫たちに会う約束をしている。
そんな楽しい時間を過ごす前に、好スタートを決めた今大会を上位で終えたいところ。「ずっとベスト5とか、ベスト10で戦っていたい。最後が良ければバッチリだし。とにかく積み重ねたい」。この調子で60台を刻んでいけば、シーズン終盤の「福岡シニアオープンゴルフトーナメント」(10月26~27日)の頃にはシードを確定させているだろう。
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