エムレ・カン:ウェンブリー、レアル、そしてファイナルへの期待
鳥肌が立つような未来予想図は?街の興奮に対する印象は?ドイツ時間6月1日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)決勝に向けて、キャプテンのエムレ・カンがメディアのインタビューに応じた。
【BVB】
「この1週間は楽しくトレーニングができているし、とくに大きな試合の前はこういう雰囲気が重要。いたってノーマルな日常だよ。いい準備をして、最高の状態でウェンブリーに臨みたい。(メンタル面で)他の試合と変わらぬように、取り組んでいるよ」
周囲の反応は?
「ピッチの外での熱気は日に日に増しているし、特別なものだと感じている。でも、当然のことだし、そうあるべきだよね。11年ぶりにCLの決勝に戻ってきた。期待は大きい。つらいのは、決勝までの待っている時間だよね」
今季CLのハイライト場面は?
「(決勝トーナメント ラウンド16の)PSV戦の後だね。今年のCLでは自分たちはなにかできると気づいた時だった。個人的にもそう感じた。準々決勝のアトレティコとのゲームでも『この試合に勝てば次は準決勝だ』って思っていて、そしてその通りになった。準決勝ではとてもいいプレーができた。(グループステージで)パリの敗戦、ミランとドローなど、自分たちがどのようにスタートしていたかを振り返ると、こんなことになるなんて誰も思っていなかったと思う。だけど、チームはいつも信じていた。だからこそ、自分たちが目指す場所に辿り着いている。最高だね」
優勝候補でないことの利点は?
「レアル・マドリードが優勝候補であることは誰もが分かっている。だからって、それを認める訳にはいかない。全てを捧げ、ハードに追い込んで、チーム全員で戦う。そして、そこから何が生まれるかを見届けたい。成功するためには、胸を張れる自信をもって立ち向かう必要があるし、必ずそうやって準備をするよ」
対戦相手のレアル・マドリードについての印象は?
「ミュンヘンでの試合が彼らをよく表していた。レアルは空気に飲み込まれている感じで、バイエルンが支配していた。それでも、最終的に2-2のドロー。どうしてそういう結果になったのか誰も分からないけれど、それがレアル・マドリードだ。だから注意しなければならない。相手はカウンター攻撃のチームだ。前線には素早い選手がいるし、戦うことを恐れない。それから、必要なときには深い位置で守備もできるので、自分たちの役割を明確にしていきたい」
レアル・マドリード戦に向けて、いい前兆は?
「今シーズンのCL全て。素晴らしい相手と対戦し、最高のサッカーをして、チーム一丸となって戦い、最高のパフォーマンスを見せることができた。それが励みになっている。(決勝は)簡単ではないけれど、可能性はある」
決勝に向けて公開されたトレーニングの様子 【BVB】
「ピッチの外でも中でも、ジュードと再会できることを楽しみにしている。間違いなくフレンドリーなキャッチアップができるだろうし、最高のバトルができるといいね」
ウェンブリー・スタジアムについては?
「特別で、美しいスタジアム。BVBにとっては、11年前に残念な夜を過ごした場所でもある。その雪辱を果たすためにも、ウェンブリーで勝ちたい。ドルトムントに勝利を持ち帰るためにも、全力を尽くしたい」
鳥肌が立つような未来予想図は?
「トロフィーを空へ掲げること。それをイメージし続けているし、そうなることを願っている。そのためにチームとしてできることは全てやるつもりだ」
リラックスと集中のバランスは?
「バランスが必要。もちろん試合に集中しなければならないが、緊張し過ぎも良くない。そのコントロールに取り組んでいきます」
街の興奮もすごいですね
「たとえば、パン屋に行くときや、ちょっとした買い物をする時だけでも、みんながウェンブリーでの活躍を祈ってくれている。期待の大きさが伝わってくるよ」
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