【WEリーグ22節 S広島R戦】WEリーグ参入1年目の最終節。「勝って笑顔で終わる」べく、チーム一丸で挑む

セレッソ大阪
チーム・協会

【CEREZO OSAKA】

WEリーグ参入1年目の今シーズンも、いよいよ今節が最終節。ホーム最終戦となった前節のマイナビ仙台レディース戦から中5日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、サンフレッチェ広島レジーナのホームに乗り込み、WEリーグ第22節に挑む。カップ戦の第1節、昨年8月26日にスタートしてから9ヶ月。ウィンターブレイクによる中断期間も挟みつつ、懸命に駆け抜けてきた締めくくりとなる一戦を、何としても勝利で終えたい。

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今週の練習後、今季の成長や収穫について、「このリーグを知れたことが一番。WEリーグの強度、勝つためにやらないといけないことを体感できたことが一番だと思います」と話した鳥居塚伸人監督だが、まさにチームは様々なことを経験した。カップ戦こそ3勝1分1敗と好成績を残したが、リーグ戦が開幕すると、他チームのギアも一段上がり、苦戦を強いられる試合も増えた。ジェフユナイテッド市原・千葉レディースとの開幕戦は1-0で勝利したが、第2節・大宮アルディージャVENTUS、第3節・AC長野パルセイロ・レディース戦では、いずれも後半アディショナルタイムの失点により連敗。第8節からは7戦未勝利という苦しい時期も味わった。この間、ホームで迎えた三菱重工浦和レッズレディース戦では、0-4で完敗。WEリーグの高い壁を痛感したシーズンにもなった。ただし、セレッソらしいアグレッシブなサッカーで見る人を魅了する試合もあり、打ちのめされても、ただ下を向くチームではなかった。8試合ぶりの勝利を掴んだ第15節の千葉戦以降は3勝1分3敗と五分の成績を残し、前期は完敗した浦和にも、敵地で臨んだ第18節では善戦。第19節・大宮戦、第20節・長野戦では、前期の借りを返す形で今季初の連勝も飾った。「苦しいことの方が多かったですが、その中で成長できた部分も確実に見えました」とキャプテンの脇阪麗奈も振り返る。選手個々に目を移しても、もがいた中から光を見出し、自身のスタイルを確かなモノにしつつある選手も出てきた。前節、待望のWEリーグ初ゴールを決めた百濃実結香は、「うまくいかないこともあったけど、一つ一つ乗り越えることで成長できた。今が一番、楽しいです」と実感を込める。

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迎える最終節の相手は、今季はカップ戦、皇后杯、リーグ戦と3つの異なる大会において、いずれも敗れているS広島R。まさに「WEの壁」として自分たちの前に立ちはだかった相手だが、成長を示すためにも、何とか最後に一矢報いたい。S広島Rのホーム最終戦であり、アウェイ感が強まることは予想されるが、「相手の大観衆の前で勝ちたい」と筒井梨香は闘志を燃やす。相手の強みであるサイド攻撃を抑え、中で競り負けないことが勝利には欠かせない。その前段として、サイドに展開される前に中盤の争いでしっかり渡り合うことも必要になる。そうした上で、現在のセレッソもサイド攻撃を強みにしている。相手の長所を上回る良さをこちらが出していくことも心掛けたい。「みんなで自信を持ってプレーしたい」と百濃。「怖がらずに一人一人がチャレンジすること」は指揮官も今節のポイントに挙げる。現在6得点で、WEリーグでの自己最多(7得点)の更新も目指す矢形海優も、「FWとしてゴールという仕事を最終節で果たしたい。うまくいかないことも多かったシーズンですが、セレッソに帰ってきて、多くのセレッソファミリーのおかげで乗り越えることができました。最後は勝って終わりたい」とゴールと勝利を目指す。

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前節の試合後、引退セレモニーを行った古澤留衣にとっては、今節が正真正銘、現役ラストの一戦となる。チームの立ち上げからプロ化に至るまで、苦難の道のりも含め、レディースの歴史を全て経験してきた功労者に、今節こそ勝利を捧げたい。「ホーム最終戦ではセレモニーもしていただいて、あんなにしていただけるとは思っていなくて、あの日は一生残る思い出になりました。ただ、試合には勝てなかったので、最後は勝って、みんなで笑顔で終わりたいです」(古澤)。WE参入1年目のラストであり、来季へのスタートにもなる今節。現在の持てる力を全て発揮し、勝点3を掴んで終えたい。
(文=小田尚史)
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