小林光希、プロ初の首位タイ発進

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小林 光希 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 JLPGAツアー2024シーズン第13戦『リゾートトラストレディス』(賞金総額1億4000万円、優勝賞金2,520万円)が5月23日、兵庫県三木市・関西ゴルフ俱楽部(6,545ヤード/パー72)で開幕した。首位と2打差に16人がひしめく混戦模様となった大会第1日、5アンダーで首位に並んだのが、小林光希、小林夢果、藤田かれん、金澤志奈の4人。1打差の5位タイにリハナ、後藤未有ら6人が並ぶ。
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《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:23.5mm》

 プロ2年目の22歳、岡山県出身の小林光希が67をマーク。プロ初の首位タイという好スタートを切った。「ショットはあまり良くなかったんですけど、パッティングのタッチを上手く合わせることができたのが好スコアの要因です」。前週まで2試合連続予選落ちを喫していたが、パッティングのアドレスがしっくりこなかったという。「構えた時にフェース面が被って見えたり、違和感があったんです」。しっくりこないままストロークしていたが、狙ったところにボールを打ち出せず、距離感も合っていなかった。

 そこでアドレスをもう一度チェック。基本に戻って体の軸が傾いていないかどうかを確認し、目標に対してフェース面をスクエアに合わせたところ、パッティングの調子が徐々に上がってきた。

 開催コースの関西ゴルフ倶楽部のグリーンは大きなアンジュレーションが特徴だけに、パッティングの成否がスコアを左右する。この日、小林は5つのバーディーを奪ったが、そのうち4つは4メートル以上を沈めたものだ。特に後半の5番パー4では8メートル、8番パー3では10メートルのロングパットを沈めた。

 ただ、好スコアをマークできたのは、パッティングだけが良かったからではない。ショットの悪さをマネジメントでカバーしたのも大きい。

 「私の場合、どうしてもピンをデッドに狙いがちなんですが、キャディーさんからのアドバイスもあり、ピンと同じ面にボールを落とすことを優先しました」。この日はピン位置が厳しいこともあり、少しでもショートすると段の下まで落ちてしまうホールもあった。難しいパッティングを残すよりも、確実に2パットで収めることを優先するなど、メリハリをつけた攻め方をしたことがノーボギーにつながった。

小林 光希 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 週末になれば、地元から知り合いが応援にくることも励みになっている。「ジュニア時代から同じ練習場で一緒に練習している皆さんですが、今でもラウンドにいくなど、お世話になっています」と笑顔を見せる。そのときまで、できれば上位をキープしたいところ。

 「せっかくいい位置でスタートできましたし、第2日も今日と同じ数のバーディーを奪いたいです」。ラウンド後はすぐに練習場へ向かい、ショットの調整に励んだ小林。この日はクラブから片手を離すなど、安定したスイングができなかったことが反省点だという。逆にいえば、それを解消できれば、ピンに寄る確率が高くなる可能性は大きい。現在、メルセデスランキング30位につけているが、初シードを獲得するためにも、今回のチャンスを活かしたいところだ。
(山西 英希)
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