【ラグビー/NTTリーグワン】去りゆくクラブレジェンドの二人とともに。 王座奪還という最高のフィナーレを目指す<埼玉パナソニックワイルドナイツ>

埼玉パナソニックワイルドナイツ 堀江翔太選手(左)と内田啓介選手(右) 【©ジャパンラグビーリーグワン】

いよいよプレーオフトーナメントが幕を開ける。埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)にとって今季の最終章は、今季限りでの引退を表明しているクラブのレジェンドである堀江翔太と内田啓介との別れを意味する。二人はこの試合、ベンチから出番を待つ。残り2試合、チームは一戦必勝で決戦へ臨む。

埼玉WKは、横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)に対してジャパンラグビー トップリーグ時代からリーグ戦で15連勝中。昨季のプレーオフトーナメント準決勝でも対戦して埼玉WKが勝利しており、今季のリーグ戦最終節でも横浜Eに勝利を挙げたことでリーグ戦での全勝を成し遂げた。

16日の練習後に報道陣の取材に応じた堀江は「プレーオフトーナメントに過去の結果は関係ない。相手がいろいろなことをしかけてくる可能性がある中で、しっかりと対処しなければいけない」と気を引き締める。そして、自身の引退については「自分のことはまったく考えていない。プレーオフトーナメントでしっかりと勝って、良い終わり方をしたい。それだけです」と一戦必勝で目の前の試合に向かう。このプレーオフトーナメントは、“ラスボス”にとっての最終章となる。

チームのために戦う気持ちは、内田も同じだ。内田は昨季限りでの引退を決めていたが、プレーオフトーナメント決勝で惜敗したあとに1年限定での現役延長を自らの意志で決めた。“王座奪還”に懸ける思いは特別だ。

「リーグ戦のときは(引退するという)実感がなく、プレーオフトーナメントになったら自分の中でカウントダウンが始まるのだろうと思っていたが、そのとおりになった。試合は2試合で、熊谷で練習するのもあと数回。一瞬一瞬がもう二度とできない経験で、すべてが貴重に感じられる。この瞬間を楽しみたいという境地です。この1年、毎日成長できたし、やってきたことに悔いはない。最後の瞬間まで成長したい。それが(王座奪還という)結果につながると思う」(内田)

勝負の厳しさ、そして、ラグビーの面白さを知る二人がプレーオフトーナメントでどんなパフォーマンスを見せるのか。埼玉WK、そして、堀江と内田にとって最高のフィナーレに向けた戦いが始まろうとしている。

(伊藤寿学)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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