先発の久保が決勝点をアシスト、レアル・ソシエダはバレンシアに1−0で勝利

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

来季、再び欧州の舞台へ!久保は試合のMVPに

 ラ・リーガ第36節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにバレンシアを迎えた。直前にベティスがラス・パルマスと引き分け、ラ・レアルはバレンシアに勝てばイマノル監督による現体制で5季連続の欧州大会(ELまたはECL)への進出が確定するという状況での一戦。月曜日のアウェイでのバルセロナ戦から丸二日後という過密日程の中、前節から5選手を入れ替えたラ・レアル。久保は3戦ぶりの先発復帰となった。

 試合は序盤から動く。まずネットを揺らしたのはバレンシア。カウンターからバレンシアFWヤレムチュクが豪快にシュートを突き刺すが、これはオフサイドの判定。直後の3分、左サイドのバレネチェアのクロスを逆サイドの久保がタッチライン際で折り返し、中央のA・シルバが頭で押し込み幸先よく先制。久保は左足アウトサイドでの技ありアシストで先発起用に応える。ポルトガル代表の本拠地初弾にレアレ・アレナが沸く。

 勢いに乗るチームはオドリオソラ、ティアニーの両サイドバックの積極的な攻撃参加で厚みのある攻撃を繰り返しバレンシアを押し込んでいく。中央からは今季主力に定着したトゥリエンテスのミドルシュートがGKママルダシュヴィリの守るゴールに襲いかかる。主力を怪我で欠きながらも、総合力で過密日程を戦うラ・レアルが最小得点差ながら、上々の前半を締めくくった。

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 ルベン・バラハ監督率いるバレンシアは後半に入り、前半とは打って変わり全体のラインを押し上げ、ラ・レアルの攻撃の起点を潰していく。また球際でも激しい守備を見せ、久保もイライラを募らせていく。交代出場したベッカーも時折、チャンスを掴むが、単発的な攻撃で終えてしまう。72分、守護神レミロがPA内でのシュートを2連続でストップし、最後尾からチームを鼓舞する。久保も被カウンター時には最終ラインまで走りピンチを救う守備を見せるなど、全員守備で勝利を目指した。

 後半アディショナルタイム、ブライス・メンデスメンデスのパスを受けたベッカーが右足でコントロールシュートを放つが、ママルダシュヴィリのセーブによりバレンシアにとどめを刺すことが出来ない。苦しめられた後半も96分の主審の笛によりようやく試合終了を迎え、来季の欧州行きを確定させたラ・レアルが喜びを爆発させる。攻守で存在感を見せた久保はMVPに選出された。

 今夜の勝利によりベティスから6位の座を取り戻したラ・レアルは19日にアウェイでベティスとの直接対決に臨む。来季EL出場を確定させるために勝利を目指す。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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