久保は途中出場、レアル・ソシエダはバルセロナに2−0で敗北

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

敗戦により守り続けた6位の座をベティスに明け渡す

 ラ・リーガ第35節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はモンジュイックでアウェイのバルセロナ戦に臨んだ。92バルセロナ五輪の会場でかつてはエスパニョールが、そして現在はカンプノウの改装工事により今季はバルセロナがホームとして使用している。EL出場権獲得を目指しリーグ終盤戦を戦うラ・レアルは前日のベティスの勝利により暫定7位でキックオフを迎えた。

 久保は前節に引き続きベンチスタート。イマノル監督は5−4−1の布陣を敷き、好調のシェラルド・ベッカーのスピードを活かした戦術を選択。ラ・レアルはリスクを避けながら、GKレミロへのバックパスを多用しながら、バルセロナの攻撃陣を引き出し、ハイプレスをかわして長短のパスを使い分け好機を伺う。19分、22分にはベッカーが決定機を迎えるが、得点には至らない。

 31分、両チーム合わせてこの日初の枠内シュートをレバンドフスキが放ったのを皮切りに流れはバルセロナへと傾いていく。38分、ラフィーニャにポスト直撃のシュートを許し、そして40分、ヤマルがカウンターから冷静にゴール左隅へとシュートを決め均衡を破る。ミスが許されない緊迫したパスサッカーとプレスが交錯する展開の中、17歳の神童による得点により1−0で前半を終えた。

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 後半開始早々からバルセロナFWラフィーニャがラ・レアルゴールに襲いかかる。対するラ・レアルは前半同様、ベッカーの快速を活かし同点を目指すが、時間の経過とともに勢いを失っていく。70分、バレネチェア、ティアニー、そしてベッカーに代え久保が投入され、4−3−3の布陣へと移行する。先発から外れ怪我の心配もされた久保だが、ピッチに立つとキレの良さを見せ積極的にバルセロナゴールへと仕掛けていく。

 アウェイでの強豪との一戦とはいえ、勝ち点の獲得のため攻撃の糸口を探り続けるラ・レアルだが、アディショナルタイムだった。一度は流されたオドリオソラのPA内のハンドがVARの介入によりPKの判定となりピンチを迎える。ラフィーニャが放ったシュートはレミロの伸ばした手をかすめネットへ。得点を決めたラフィーニャはユニフォームを脱ぎ「PRAY FOR RS*」のメッセージを伝えた。
*ブラジル南部リオ・グランデ・ド・スルを襲った洪水により多くの死者、行方不明者がおり、今もなお避難民が苦しい生活を余儀なくされている。

 2−0でバルセロナに敗れたラ・レアルは7位へと順位をひとつ落とし、来季の欧州行きへの切符を争う戦いはより激化することとなった。過密日程の中、次戦は16日にホームでバレンシアと対戦。その先に控えるベティスとの直接対決を前に絶対に負けられない戦いに臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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