ラリーガ EA SPORTS 、第35節プレビュー
5月11日(土)の1戦目はマジョルカ対ラスパルマス。両チームはともに残留決定まで肉薄しながら、あと1勝が挙げられず足踏みが続いている。コパデルレイ決勝で敗れて以降、勝ち点1しか加えていないマジョルカは18位カディスと勝ち点6差のまま。7連敗中のラスパルマスは今節負けてもカディスの結果次第で残留が決まる可能性もあるが、そろそろ悪い流れを断ち切りたいところだろう。
2戦目はビジャレアル対セビージャ。ビジャレアルは前節セルタに痛恨の敗戦を喫し、目指すヨーロッパ行きが遠のいた。一方のセビージャは前節グラナダ戦でラリーガ EA SPORTS 残留を決め、長らく苦しんできたプレッシャーから解放されている。お互い大きな目標がなくなった今、戦力的には上位を争うべき強豪同士の対戦には、ハイレベルな攻防が見られることを期待したい。
現地時間18時半には王者レアル・マドリーが登場。今節にも降格が決まる可能性が高いグラナダとアウェーで対戦する。レアル・マドリーは前節まで7連勝で独走優勝を成し遂げただけでなく、水曜にはバイエルン・ミュンヘンを下してチャンピオンズリーグの決勝進出も決めた。ここからは6月1日のファイナルを見据えた調整期間に当てられる。激戦直後の今節は、長期離脱明けのティボ・クルトワ、エデル・ミリタンらを筆頭に、多くの控え組にプレー機会が与えられることになりそうだ。
土曜のラストマッチはアスレティック・クルブ対オサスナ。アスレティックは前節ヘタフェ戦で5戦ぶりの勝利を挙げ、4位アトレティコとの勝ち点6差を保った。今節は多くの欠場者を抱えての一戦となるが、2戦連続で勝利を逃しているホームでこれ以上の取りこぼしは許されない。4連敗中のオサスナを相手に、チャンピオンズリーグ出場の望みをつなぐ勝利を挙げられるか。
2戦目はアトレティコ・デ・マドリー対セルタ。アトレティコは前節マジョルカを1ー0で下し、5位アスレティックとの勝ち点6差をキープ。一方のセルタも前節ビジャレアルに競り勝ち、降格圏との差を8ポイントに広げた。お互い目標に向けて大きく前進した直後の一戦で、良い流れを保てるのはどちらになるか。
対照的に、続くバレンシア対ラージョ・バジェカーノは連敗中の2チームによる対戦となる。ラージョは前節、最下位アルメリアにホームで敗れて2連敗。いまだ降格圏とは8ポイント差があるものの、そろそろ残留を決めたいところだ。一方のバレンシアは前節アラベス戦で痛恨の3連敗目を喫し、7位ベティスに5ポイント差をつけられた。残り4節での逆転は難しいが、まずはホームでの連敗回避に集中すべきだろう。
逆にここ4試合で勝ち点10を加えたベティスは、6位レアル・ソシエダの背中も勝ち点2差に捉えている。今節ホームに迎え撃つアルメリアは既に降格が決まっているものの、前節はアウェーでラージョを破り、今季2勝目を挙げたばかり。ただでさえモチベーションには事欠かないアンダルシアダービーで、ノープレッシャーで臨めるメリットは少なくないはずだ。
今節を締めくくるのは5月13日(月)の現地時間21時に行われるバルセロナ対レアル・ソシエダ。両者は昨季の第35節でも対戦し、レアル・ソシエダが敵地で2ー1の勝利を手にしている。ただ既にバルセロナが優勝を決めていた当時と今回とでは状況が違う。前節ジローナに敗れて2位の座を失ったバルセロナにとって、残る4節は全勝が義務。それは勝ち点2差のベティスに追われているレアル・ソシエダも同じだ。ともに勝利が必要な状況で迎える今回の対戦では、見応えある真剣勝負が期待できそうだ。
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