セレッソ大阪【J1リーグ第12節 C大阪vs.G大阪】良い入りもミスから喫した失点を最後まで取り返せず、大阪ダービー5年ぶりの敗戦

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【CEREZO OSAKA】

前節の北海道コンサドーレ札幌戦から中2日、セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、ガンバ大阪との大阪ダービーに臨んだ。先発は札幌戦から2人変更。前節途中出場で流れを変えた香川真司と為田大貴がスタメンに入り、サブにはリーグ戦では今季初めて清武弘嗣が名を連ねた。

4試合ぶりの勝利を目指した今節。試合の入りは素晴らしかった。前から勢いよく来るガンバのプレスをはがして前進。田中駿汰や登里享平らが浮いた位置でボールを受け、両サイドもうまく使いながら敵陣に進入していく。12分には、左サイドから右サイドに揺さぶって毎熊がニアゾーンに進入すると、13分にも香川真司のスルーパスに抜け出した毎熊が背後を取ってクロス。相手DFを崩しにかかる。26分にも、毎熊が起点となり、為田、レオ セアラとつないで最後は毎熊がフィニッシュ。だが、第9節の名古屋戦、前節の札幌戦と同様、入りの良い時間帯で先制点を奪えずにいると、28分、自陣でのつなぎのミスを突かれ失点。毎熊と鳥海晃司の呼吸が合わず、パスがズレたところを宇佐美貴史に拾われ、ミドルシュートを決められた。それでも崩れることなく試合を進めていたが、36分にアクシデント。毎熊が足を痛め、負傷交代を余儀なくされた。代わって入ったのは、ガンバアカデミー出身の奥田勇斗。目標にしていたプロでの大阪ダービーという舞台に急きょ立つことになったが、「入りから落ち着いてプレーできた」と自身も振り返ったように、慌てることなくスムーズに試合に入ってみせた。

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1点ビハインドで迎えた後半も、立ち上がりからボールを握ったのはセレッソだったが、再びアクシデント。今度は左サイドバックの登里が負傷すると、このタイミングで小菊昭雄監督は3選手を同時に交代。登里、奥埜博亮、為田に代えて、上門知樹、ヴィトール ブエノ、柴山昌也を投入。アンカーの田中をセンターバックに下げて舩木翔を左サイドバックへスライド。上門がアンカーに入り、そのまま4-3-3を継続した。64分、ブエノが直接FKを狙うと、直後のCKからショートコーナーで再びブエノがミドルシュートを放つ。66分には、香川に代わって清武が入り、今季のリーグ戦では初出場を果たす。ここから交代選手のパワーも加えて同点、逆転といきたいセレッソだったが、逆に70分、71分、73分と立て続けにガンバに決定機を作られる。ここはGKキム ジンヒョンの好セーブもあり何とかしのぐと、清武のスルーパスや柴山のドリブルなど、選手個々の持ち味を生かして反撃に出るが、決定機を作るまでには至らない。終盤のピンチは再びキム ジンヒョンが好セーブで防ぎ、相手に追加点は与えずにいると、89分には奥田のクロスに清武がヘディングでゴールを狙う。後半アディショナルタイムにはキム ジンヒョンも上がってセットプレーの流れからバイシクルシュートを放つなど、全員で懸命に1点を奪いにいくセレッソだが、試合はこのまま0-1でタイムアップ。リーグ戦の大阪ダービーとしては5年ぶりの敗戦を喫した。

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結果とともに、毎熊、登里と両サイドバックの負傷交代を余儀なくされるなど、セレッソにとって痛い試合になったことは確か。首位、FC町田ゼルビアとの勝点差も5に広がり、順位も5位に後退した。もっとも、下を向いている時間はない。次節は2位のヴィッセル神戸、次々節は首位の町田と、今季の命運を左右する上位との大一番が立て続けにやってくる。「苦しい時だからこそチャンス。全く悲観する必要はない。自分たちがやってきたことを続けるだけだと思います」とは田中。逆境を跳ね返し、今季の目標へ再び力強く歩みを進めていけるか。まさにチームの総合力が問われる局面だ。
(文=小田尚史)
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