【GPシリーズ2024第4戦広島大会・織田記念】前日会見/兒玉芽生、村竹ラシッド

日本陸上競技連盟
チーム・協会

【JAAF】

日本グランプリシリーズ第4戦広島大会グレード1「第58回織田幹雄記念国際陸上競技大会」が、WA(ワールドアスレティックス)コンチネンタルツアーブロンズ大会として、今年も4月29日に広島広域公園陸上競技場(ホットスタッフフィールド広島)において開催されます。

大会前日の4月28日午後には、多くの出場選手がスタジアムに足を運び、前日の調整練習を行ったほか、会場において注目選手を招いての記者会見が行われました。会見には、男子110mハードル日本記録保持者(13秒04)の村竹ラシッド選手(JAL)と、女子100mで日本歴代2位の11秒24の自己記録を持つ兒玉芽生選手(ミズノ)の2名が参加。現在の状況や、大会に向けての抱負を話しました。


2024年4月29日(月・祝)、織田記念はU-NEXTにて独占ライブ配信実施!
▼ご視聴はこちらから▼
https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000004951
※31日間無料トライアル実施中
※サブイベントレースも配信

両選手のコメント(要旨)は、以下の通りです。

【会見参加選手コメント(要旨)】

※会見実施順に掲載

【JAAF】

■兒玉芽生(ミズノ) ※女子100mに出場

織田記念には何度も出場しているが、なかなかいい記録が出すことができていない。どのくらいのタイムが出るかはわからないが、まずは、明日に向けてしっかりと、今、自分が出せる自分の最大限のパフォーマンスを発揮できるようにしたい。
私の持ち味は、中盤からの加速力。そこを発揮できるように、そして、中盤から後半の走りを見ていただけるようにしたいと思っている。雨の予報は出ているが、とても楽しみにしている。

この冬季練習では、身体つくりとトップスピードの強化をテーマに取り組んできた。達成度としては、思い描いていたものが100%できているわけでない部分もあるのだが、シーズンが始まって100mはまだ今回で2戦目。冬季でやってきたことを、レースで発揮できるように、今、徐々に自分の走りを整えていると段階である。

2週間前の出雲陸上を終えてみて、持ち味である中盤の加速力が、まだしっかり発揮できていない部分が課題として挙がった。一方で、出雲陸上のときはなかなかうまく行かなかったものの、スタートから一次加速の局面は、室内(大会)のレースを見ても去年に比べてすごく良くなっている。その良くなった部分と課題の部分のつながりを、今、どうつなげていくかを模索しているところである。

<明日のレースで誰か意識する選手はいるか? との問いに>
特に意識している選手というのは、特にない。レベルの高いレースで、いかに自分の走りに集中してやれるかというのが私の場合はすごく鍵になってくる。(周囲の人を)あまり意識せずに、自分だけに集中して、明日もレースしたいと思っている。

<厚底スパイクシューズの使用感についての質問に>
私が厚底のスパイクシューズを使い始めたのは、社会人1年目の全日本実業団からとなる。今までにない反発力と推進力が得られているし、フィット感というのを一番すごく感じている。私の走りは、脚を(前へ)振りだすタイプなので、最初は走りのタイミングをとるところなどで苦戦したこともあったが、今は、自分の強みを生かしつつも、そのスパイクを最大限に生かせるような走りを見つけている段階。今回も、厚底スパイクを履くが、そのスパイクでもしっかりと結果を出したい。

【JAAF】

■村竹ラシッド(JAL)※男子110mハードルに出場

織田記念は慣れている舞台ではあるので、へんな緊張はないが、今の試合が初戦で、ほかの皆さんに比べると、だいぶシーズンインが遅い状況。あんまりはっちゃけずに(笑)、ぼちぼち走れたらいいかなと思っている。
この大会では、まずは、無事に初戦を終えることが第一の目標となる。昨年は、雨のなか、思いきり肉離れしてしまったので、今年はそんなことがないように、予選・決勝をしっかり1本1本走って、無事にレースを終えたい。また、ここを皮切りに、徐々に試合を重ねていいタイムを出していきたらいいなと思っているので、まずは、無事に走りきりたい。

今年の冬季練習では、特に、ウエイト(トレーニング)のクリーンを練習して、重さもかなり上がるようになった。そのことで、(スタートして)最初の1歩目の勢いが、前年よりもつくようになった。今日の(前日)練習でも、スタブロ(スターティングブロック)をいい勢いで飛び出すことができているので、明日のレースは、そこを見てもらえたらいいなと思う。

今日の練習では、1歩目の勢いと、あとは(全身の)可動域を確認した。今日は「身体を大きく動かそう」ということにポイントをおいて、ウォーミングアップからハードル練習までをしっかりやった。明日は、その可動域をしっかりと(動きのなかで)出したうえで、キレを出していければ…。感触としては、「ぼちぼちかな」といったところ。初戦ということもあり、「まだ身体が動かないな」という感じもする(笑)が、いい形で大会を迎えられたかなと感じている。

今季は、(春から順天堂大学からJALへと)所属先も変わって、気持ち新たに始められるいい機会ではあるが、練習の拠点が全く変わっていないので、そんなに大きな気持ちの変化はない。今まで通りに試合に臨めればと思っている。今年は、パリオリンピックがあるので、そこが最大の目標となる。そこにピークをもっていければいいかなと思っているので、この大会から、めちゃくちゃいいタイムを出したいとは考えていないというのが正直なところ。また、初戦なので、自分の動きなどにいろいろ課題が残ることも多いと考えている。次の試合や日本選手権、パリオリンピックにつながるような“いい課題”を、ここで見つけたい。また、冬季練習をしっかり積んできた成果を、この試合では、確かめることができると思っている。そこを確認しつつ、試合をこなしていきたい。

<大学の先輩でもある泉谷駿介選手(住友電工)をはじめとする男子110mハードルの年長者を見ていて感じていることを、との問いに>
昨日、泉谷さんも走っていらした(蘇州ダイヤモンドリーグ2位)。自分もライブ配信を見ていたが、すごく刺激になるような走りで、「自分も早く走りたいな」と思った。僕は、まだまだ男子ハードル陣のなかでは、幼いというか(笑)、全然年齢も行っていないほうで、本当に尊敬する先輩方ばかり。普段の練習でも、こうした前日練習などでも、動きであったり立ち居振る舞いであったり、本当に学ぶべきことが多い。そうした方たちと競技をやれて本当に幸せだなと思うし、だからこそ、簡単には負けたくとは思っている。



大会は、午前9時00分から陸上教室が行われ、競技は10時00分から開始します。グランプリ種目は、10時45分に「セイコーチャレンジ」として実施される女子100m予備予選からスタート。男子7種目、女子6種目の計13種目で決勝が行われます。

本大会では、昨年のブダペスト世界選手権男子3000m障害物で入賞している三浦龍司選手(SUBARU)が参加標準記録(8分15秒00)を突破した場合のみ、パリオリンピックの日本代表に即時内定する状況となっており、そのほかの選手については、参加標準記録の突破もしくは、WAワールドランキングのポイントアップを狙って、競技に挑む形となります。

競技の模様は、U-NEXTにおいて午前9時40分からライブ配信が実施されることになっています。ライブ配信情報のほか、タイムテーブルやエントリーリストおよびスタートリストなど、大会に関する詳細は、日本陸連公式サイトの大会ページ( https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1850/ )をご参照ください。


文・写真:児玉育美(JAAFメディアチーム)
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