【ダイヤモンドリーグ第2戦蘇州】レポート&コメント:北口が五輪イヤー初戦で逆転V! 泉谷は五輪王者を押さえて2位
【アフロスポーツ】
※リンク先は外部サイトの場合があります
※リンク先は外部サイトの場合があります
試合前の練習は「本当に状態が悪かった」といい、不安を抱えたまま本番を迎えました。1投目は55m97。その後も4投目までは本来の投げを披露できず、首をかしげる場面も多く見られました。DLで最終6投目に残るには、5投目を終えてトップ3位に入る必要があります。北口は4投目を終えて7位に沈み、技術面のことを考えるよりも気持ちで投げることを優先。「これが最後になっても後悔しないように」と思い切り良く腕を振ると、61m44をマークして2位に浮上しました。「ファイナル3」でも小気味よい助走から渾身の一振りを見せて62m97。逆転優勝が決まると、満面の笑みで跳びはね、トレードマークの天真らんまんさが戻りました。
本人は「試合運びは本当に最悪。作戦会議をしないといけない」と反省し切りでしたが、土壇場での勝負強さは今季も健在。これまで外したことがなかったDLの表彰台も死守し、8月の大一番に向けても弾みをつける絶好のスタートとなりました。
【アフロスポーツ】
第1戦の前から右太もも裏に違和感を抱えていたといいます。それでも海外の強敵相手に2試合とも表彰台を譲らず「ダイヤモンドリーグの雰囲気にも慣れてきた」と自身の成長を実感。今後はセイコーゴールデングランプリを挟んで再び海外転戦に向かいます。「昨年よりも近づいている」と手応えを示す世界大会での表彰台にも期待が膨らむシーズンの始まりでした。
【アフロスポーツ】
【アフロスポーツ】
【アフロスポーツ】
【アフロスポーツ】
【アフロスポーツ】
海外勢相手にも存在感が増してきた日本勢のさらなる活躍に注目です。
【北口榛花(JAL)コメント】
【アフロスポーツ】
今日はふんわり投げても飛ばなさそうな雰囲気だったので、前に向かってきれいにやりを真っすぐ飛ばせるように意識していました。(5投目は)やっぱり6投目を投げたいという気持ちで、これが最後になっても後悔しないように思い切って投げました。気持ち良かったですが、周りにはまたかよ、みたいな感じに思われたかもしれません。でもあのまま7位だったら、ダイヤモンドリーグのポイントが2点しかない。ファイナルに行くことを考えると、初戦から点数を取っておいた方が楽なので良かったです。
今日試合をしたら、五輪までの絵が描けるのかなと思っていましたが、まだまだまっさらです。自分の中でかみあっている感じがしないので、コーチとも話さないといけないし、これから整理して作戦会議をしないといけない。いろんな人と話したり、見たりして今後のことを考えていきたいです。
【泉谷駿介(住友電工)コメント】
【アフロスポーツ】
海外選手と走ることはもう当たり前になってきました。ダイヤモンドリーグのレースの感じにも慣れてきています。ここから他の選手ももっと上がってくると思うので、置いていかれないように頑張りたいです。
昨年よりも(世界大会の)メダルには近づいてきたと思います。まだ技術的に安定していないのはもっと修正は必要です。(テーピングを巻く右太ももは)結構張っている感じが強いので、次戦のセイコーゴールデングランプリまでには治したい。しっかりと休みつつ、練習もうまくやっていきたいです。ゴールデングランプリの後はまた海外転戦を積んでいって、パリ五輪につながるレースをしていきたいと思います。
【真野友博(九電工)コメント】
【アフロスポーツ】
シーズンの最初からダイヤモンドリーグという大きな舞台に2試合出場することができたのはとても貴重な経験です。この経験を生かして、今後の糧にしていきたいと思います。海外転戦をすることで、改めてセルフケアなど自分のコンディションの管理は気を付けないといけないなと感じました。今回は一人での遠征だったので、動画を見返すことはできなかったです。感覚と実際の動きには誤差があります。試合を重ねて、自分の感覚を研ぎ澄ますような調整もしていきたいと思いました。
今後は今回以上の結果を残して、日本選手権に向けても状態を上げていきたいです。今季の記録としては、日本選手権では参加標準記録の2m33を目標にしたいですし、それ以降は日本記録などの記録も狙っていけたらいいなと思っています。
【桐生祥秀(日本生命)コメント】
【アフロスポーツ】
(スタートは)リアクションタイムが明らかに遅れたと思いながら、それでもすぐに起き上がることなく走ることはできました。ただ、タイムは10秒3台なので、このままでは何もできないです。感覚は先週よりも落ち着いて走れましたが、それでもスピードが出なかったのは何か問題がある。コーチとも相談していきたいです。
久しぶりにダイヤモンドリーグに2試合出ましたが、4月のダイヤモンドリーグで上位に食い込めたことはありません。4月にもっと違うやり方の練習をして、10秒0台や9秒台を出せるように合わせていかないといけないと感じました。
【久保山晴菜(今村病院)コメント】
【アフロスポーツ】
(初のダイヤモンドリーグは)今まではライブで中継を見ていて、実際に生で見たこともない雰囲気と会場でした。雰囲気に飲み込まれないようにと思って臨みました。せっかくの機会をいただけたので、いい意味でも楽しみつつ、しっかり走ろうと思いましたが、初めての雰囲気には圧倒されてしまいました。
今回実際に走ってみて、スピードを体感できたのはすごく良かったですが、その分差をすごく感じました。今後この経験を次に生かすしかない。世界との差を少しずつ埋めていけるように強化していきたいです。
▼五輪内定北口・泉谷が国立で世界に挑む!▼
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ