【ラグビー/NTTリーグワン】必勝戦で最高に“楽”しむ姿を。 山下楽平が刻む「100キャップの集大成」<コベルコ神戸スティーラーズ>

コベルコ神戸スティーラーズ 山下楽平選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

札幌ドームでクボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦する5位・コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)。今節は李承信がフルバックに入り、橋本皓が今季初先発するなど、メンバーや配置に変更も。トップ4入りへの必勝戦が続く中、チームの総力を挙げて勝利をもぎ取りにいく。

山下楽平が強い思いを言葉に変えた。今節出場すれば、公式戦100試合出場を達成する。

「加入前から憧れていたチームで100試合出場、シンプルにうれしい気持ちが最初にあります。ここまでこられたのは僕だけの力ではありません。初年度から使い続けてくれたチームのおかげですし、周りでサポートしてくれた諸先輩方のおかげでもあります。そういう人たちのために、今週末しっかり、自分の100キャップの集大成をプレーで見せたいと思っています」

ブロディ・レタリックと共同キャプテンを務める今季。まぎれもなく心身両面から神戸Sをけん引する存在だが、序盤戦はけがの影響から「守りに入ったようなプレー」が増えた。アグレッシブなプレースタイルは鳴りを潜め、「その間、『試合を100%楽しめていたか』と言われれば、そうではなかった」とも話した32歳。苦しい時期を過ごした。

それでも、クロスボーダーラグビー2024による中断期間も活用しながら状態を戻し、調子を上げてきた。「いまはすごく楽しめている」と笑顔を見せた彼から漂うのは、チーム屈指の躍動感だ。

鋭いインターセプトやビッグゲインで魅了し、技巧的なハンドリングでトライを奪えば、突破を図る世界的プレーヤーを巧みなタックルで止める。前節はジャパンラグビー リーグワンのプレーヤー・オブ・ザ・ウィークにも選出されるなど、ウイングは持ち前の翼を豪快にはばたかせている。

9歳下の後輩、李承信は楽しそうに先輩のことを話す。「面白い方で、尊敬できる部分も多いですし、そうでないところも…あります(笑)」。その上で、「グラウンドではチームで一番と言っていいほどコミュニケーションの取り方がうまい。入団当初から本当に助けてもらっています」と感謝があふれた。

神戸Sひと筋、“100キャップの集大成”へ。「全員がチームのためにハードワークできれば、おのずといい結果がついてくると思っています」。山下楽平は仲間と心躍るラグビーを披露する。

(小野慶太)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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