【ラグビー/NTTリーグワン】今季2敗を喫した相手に“逆転”を期す戦い。 成長を追い求める選手たちが成果を示す<豊田自動織機シャトルズ愛知>

豊田自動織機シャトルズ愛知 松岡大河選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)の重要な2試合が始まる。1~3位 順位決定戦第1節の相手は、今季2敗を喫した浦安D-Rocks。この一戦で勝利を得ることで、リーグ戦での結果からの“逆転”も見えてくる。

チームは3月30日に行われたリーグ戦最終節からの約3週間で、2試合のトレーニングマッチを実施。これまであまり試合に絡めなかった選手を含め、ほとんどの選手がアピールの機会を得た。両試合とも充実の勝利を収めており、残り試合に向けての準備はできている。

その2試合でアピールに成功し、今節のメンバー入りをつかんだのが、京都産業大学から加入した松岡大河。171cmと小柄ながら、力強い走りと相手を惑わすステップが特徴のウイングだ。「加入したときからずっと試合に出たい思いがありました。自分の力がどれだけ通用するか楽しみです」と意気込んでいる。

今春から社会人としての道も歩み始めた松岡大河。4月初旬に入社式を行い、しばらくの間は社内の研修で練習に参加ができていなかった。そんな中でも練習試合には出場しており、ぶっつけ本番状態でプレー。「研修が終わったら体を動かして、サインも覚えて、結構大変でした」と明かす。ラグビー選手としても社会人としても、真摯に向き合ってきた結果が生んだメンバー入りだった。

また、今節スクラムハーフで先発する末拓実は昨季、けがで満足いく出場機会を得られなかった。今季は第3節で初出場を果たすと、直近の3試合は先発出場を続けている。「純粋にラグビーができることがうれしい」と話す26歳は、けがでプレーができなかったときに得た「ラグビーを俯かん的に見る」という経験を自身の成長につなげることができた。

豊田自動織機シャトルズ愛知 末拓実選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

「チームメートもそうですし、D1でプレーしている代表クラスの選手のプレーを参考にしています。コミュニケーションが必要なポジションなので、グラウンド外でも積極的に話し合っています」(末)

ラグビーをプレーしていないときでも、プレーヤーとして成長できる機会は転がっている。S愛知にはそれを逃さず、どん欲に成長と勝利を追い求める選手がいる。

(齋藤弦)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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