【ラグビー/NTTリーグワン】ラインアウト改善のキーマン。 強みのフィジカルを生かし、ライバル撃破へ<三菱重工相模原ダイナボアーズ>

三菱重工相模原ダイナボアーズ ウォルト・スティーンカンプ選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

リーグ戦残り3試合のタイミングで、三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)が横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)との“神奈川ダービー”第2ラウンドに挑む。

第1ラウンドとなった第4節は接戦の末、35対40でホストチームの相模原DBが敗れた。相模原DBの“入替戦回避”と横浜Eの“プレーオフトーナメント進出”。現在、お互いの目指すところと立ち位置は異なるが、神奈川の覇権を懸けた熱戦を期待したい。

相模原DBとしては、ここ数試合の敗因となっている個人的なミスをどれだけなくせるかが勝利をつかむカギとなるだろう。

相模原DBのウォルト・スティーンカンプは「高い精度でプレーするようにチームとして心掛けています」と今週のトレーニングの狙いを明かす。

南アフリカ共和国出身の28歳。昨季、地元のブルズから、海外でのキャリアを積むために相模原DBに加入した。ブルズの元チームメートで、ホンダヒート(当時)やコベルコ神戸スティーラーズに所属していたマルセル・クッツェーから日本の良さを聞いていたことも来日の後押しになったようだ。

デビューした昨季は、203㎝、121㎏の体躯を生かし、ラインアウトやモールで相手に脅威を与え、相模原DBの粘り強い守備に貢献した。今季は日本人の低いタックルにも慣れ、フィジカル面も向上。シーズン終盤に入っても好調で、「いいコンディションを維持できています」と本人も語っている。

ウォルト・スティーンカンプのラインアウト成功数はリーグ8位タイ。前節のトヨタヴェルブリッツ戦ではラインアウトに苦戦したが、「前節のようにうまくいかない試合もありますが、自分たちの意識としては、結果が良いときも悪いときも改善してきました。確実に改善できると自信を持っています」と前を向く。

横浜E戦に向けては「シーズンをとおしてフィジカル面のプレーを大事にしてきましたが、横浜E戦では特に意識したいと思います。自分の役割である、フィジカルを生かして前にボールを運ぶところ、モールで勢いをつけるところをしっかりとお見せしたい」と意気込んだ。

彼を筆頭に相模原DBが80分間をとおして集中力を維持し、高い精度でプレーできれば、持ち前のハードワークがより生きる。その先に結果がついてくるはずだ。

(宮本隆介)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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