ツアー初優勝を狙う佐久間朱莉と安田祐香

チーム・協会

【佐久間 朱莉 Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

42nd フジサンケイレディスクラシック 川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)

 ツアー初優勝者をこれまで17人も誕生させている今大会。ここ最近でも一昨年が高橋彩華、昨年が神谷そらと2年連続で初優勝者を輩出している。それだけに、今年もツアー初優勝者誕生の期待がかかるところだ。

 その事実を認識している選手も多く、未勝利の選手は虎視眈々と栄冠を狙う。2週前の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンで惜しくも初優勝を逃した佐久間朱莉もその一人。

 「最後の最後まで優勝を意識したパッティングを打てたのはあの試合が初めてだったので、そこはすごく自分の中で成長できたなって思います」と振り返る。もちろん、勝てなかった悔しさも忘れておらず、「今大会に限らず、1試合でも早く初優勝を飾りたいです」と、リベンジに燃える。

 今季はトップ10入りが3回あり、メルセデス・ランキングでも7位をキープしている佐久間。スタッツを見ると、平均パット数(パーオンホール)が1.7570で2位につけている。特にパターや打ち方を変えたわけではないが、「何年かJLPGAツアーで戦ってきて、グリーンのスピードによってラインの読みが変わることとか、そういう部分が合ってきているからだと思います」と分析する。今大会は芝目の強い高麗グリーンを使用するが、特に苦手意識もないだけに、パッティング勝負に持ち込めば、十分勝機は見えてくる。

【安田 祐香 Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 また、過去3年間の成績が8位タイ、3位タイ、2位タイと全てトップ10に入り、しかも年々順位を上げている安田祐香も初優勝を狙う。「このコースは回りやすくて、自分的には好きなコースなので、楽しくラウンドできたらいいかなと思います」。回りやすい理由としては、ティショットをピンポイントでしっかり狙えるところと、高麗グリーンの適応が上手くできているところだという。

 ただ、昨年は終盤まで首位にいながら、17、18番ホールで連続ボギーを叩き、優勝に1打届かなかった苦い思い出がある。その借りを返す意味でも、今年は練習日からその2ホールでは、考え得る状況を想定しながらのラウンドを行い、対策に余念がない。

 「これだけいいショットをしながら、優勝できない理由がまだ自分で見つからず、メンタル面なのか、パットとか小技の問題なのか・・・」。アマチュア時代は00年度世代のトップグループにいながら、勝てないもどかしさは十分感じている。そのしがらみを打破する意味でも、相性のいい今大会で勝利をつかみにいく。
(山西 英希)
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