【ラグビー/NTTリーグワン】最後のプレーで勝敗を決した2戦を経て。 生まれてくる息子のためにも1勝を<日本製鉄釜石シーウェイブス>

日本製鉄釜石シーウェイブス セタ・コロイタマナ選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

ディビジョン2の4~6位 順位決定戦は4月19日に第1節を迎える。日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)はレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)とのビジターゲームをヨドコウ桜スタジアムで戦う。今季のリーグ戦で大接戦を繰り広げた両者による因縁の対決第3ラウンドは激戦必至の注目カードとなる。

第2節のビジターゲームでは後半42分、ラストプレーでペナルティゴールを決められて逆転負け。第9節のホストゲームでは5点ビハインドの後半40分にトライを決め、コンバージョンゴールを決めれば逆転かに思われたが、TMO(テレビジョンマッチオフィシャル)の結果、トライ直前のプレーにスローフォワードがあったとして取り消しとなり、惜敗。勝利に限りなく迫ったが、あと一歩、いや半歩及ばなかった。

この2試合、ノーサイドの瞬間をピッチで味わった一人がセタ・コロイタマナだ。

「ミスで代償を払う結果になってしまいました。どちらの試合も最後のプレーで勝敗が決まる結果になりましたが、振り返ると2試合とも立ち上がりに失点を重ねてしまったことが、終盤を優位な状況で迎えられない原因になったと思っています」

試合を振り返り、悔しそうな表情も見せた一方で、「立ち上がり10分でいいプレーをし、得点を奪っていきたい。ベストを尽くせば勝てる」とまっすぐな眼差しで頼もしい言葉を残した。

シーズンも佳境だが、その先にはプライベートでのビッグニュースも待っている。6月に待望の第一子が誕生する予定なのだ。「すごく楽しみだし、幸せ。男の子なので、絶対にラグビーをさせます!」と生まれる前から青写真の想像が止まらない様子。生まれてくる子のためにも、大好きな釜石SWのためにも、今節の勝利、そしてD2残留を誓う。

須田康夫ヘッドコーチから「セタ(・コロイタマナ)の力をどこで投入するかも勝敗の大きなポイントになる」とキーマンの一人に挙げられるセタ・コロイタマナ。土壇場に強い釜石SWをけん引するような力強いボールキャリーは必見だ。

(髙橋拓磨)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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