【関東大学サッカーリーグ戦】先制点献上も熊倉弘達が同点フリーキックを決めドロー

日本大学SPORTS
チーム・協会
4月13日(土)関東大学サッカーリーグ戦1部第2節の桐蔭横浜大学戦が行われた。日本大学サッカー部は、開幕戦を3-1と勝利し、勝ち点3を獲得。今節は先制点を許したものの、1-1のドローに持ち込んだ。勝ち点1を積み上げ4としたが、他会場の結果を受けて、4位に後退となった。
(4月15日時点)

【日本大学サッカー部】

 前節は果敢に攻撃を仕掛け、中央大学に3−1と勝ち点3を獲得し、開幕戦を白星で飾った日本大学サッカー部。
 今節は2022年度全日本大学サッカー選手権大会で初の日本一の実績を収めた桐蔭横浜大学だ。また、3月のデンソーチャレンジカップサッカー福島大会関東B選抜にて優勝に導いたGK西澤翼選手をはじめ、3名の有望な選手を擁するチームでもある。

 日本大学ボールでキックオフすると、立ち上がりから桐蔭横浜大学にボールを握られ、我慢の時間が続く。桐蔭横浜大学はDF松本太一選手を中心に攻撃の糸口を探る。しかし、日本大学もMF大久保帆人(法学部2年/前橋育英)とFW五木田季晋(スポーツ科学部2年/川崎U-18)を中心にハイプレスをかける。

 前半11分、今節はスタートでの出場となったFW五木田が相手陣地内で倒され、1本目のFKを獲得。MF猪野毛日南太(文理学部4年/町田Y)がペナルティエリア外側にクロスボールを入れ、DFが齊藤航汰(法学部2年/前橋育英)がヘディングで反応し、シュートを狙うも、ゴール左に外れてしまう。DF齊藤は今シーズンからトップチームの守備の要として、チームを牽引している選手の1人である。

 桐蔭横浜大学のアグレッシブなプレーによって主導権を奪うことができない日本大学。そして、桐蔭横浜大学は前半18分、ペナルティエリア手前からMF遠藤貴成選手がドリブルで前進。ペナルティエリア内まで持ち込んでクロスを入れる。FW渡邊啓吾選手がヘディングでゴール右上に決め、先制点を献上(0−1)。一瞬の隙を突かれる展開となった。

 ここまでは桐蔭横浜大学がリードしている展開だが、日本大学は巻き返しできるのか。前半25分、DF齋藤慈英(文理学部4年/仙台Y)がペナルティエリア手前で倒され、再びFKを獲得。FW熊倉弘達が放ったボールは美しい放物線を描き、ゴールネットを揺らした(1−1)。FW熊倉は2試合連続ゴールとなった。

 前半28分、桐蔭横浜大学はFKを獲得。キッカーのFW渡邊選手はペナルティエリア中央にクロスを入れるが、FW五木田がヘディングで反応し、ゴールラインを割った。左CKを得ると、DF飯島大地選手がヘディングで反応し、DF岩崎博選手がゴールを試みるも、タッチラインを割り、ゴールには繋がらない。その後も桐蔭横浜大学の攻撃の時間が続くが、GKドゥーリー大河(経済学部2年/市立船橋)を中心にゴールを守り切り、追加点を与えない。

 前半36分、FW肥田野蓮治選手とDF國枝蒼空(スポーツ科学部1年/横浜FC・Y)のマッチアップが繰り広げられビッグチャンス。しかし、FW肥田野選手はゴール前にクロスボールを投入するも、前線の選手と合わず、得点とはならず。DF國枝は今節1年生ながら先発出場を掴み、存在感を発揮した。さらに、前半39分、MF笹沼航紀選手がミドルシュートを放つも、GKドゥーリーにセーブされる。

 前半も残すところわずかとなり、追加点を獲得したい日本大学は左サイドを中心に迫力のある攻撃を繰り出すスリリングな展開。しかし、GK西澤選手の安定感のあるプレーでゴールネットを揺らすことができない。

 前半45分、桐蔭横浜大学はラストプレーで追加点を狙う。ペナルティエリア手前でMF武田拓磨選手がボールを握り、右サイドからMF遠藤選手がクロスを入れる。しかし、MF猪野毛がヘディングで素早く反応し、ピンチをしのぐ。右CKからゴール前へボールを蹴り込み、FW肥田野選手がヘディングシュートを放つも、ゴールの上に外れてしまう。間もなく前半終了のホイッスル。

一進一退の攻防となった後半戦

 1-1の同点で迎えた後半。

 序盤から日本大学がボールを握って押し込む形となる。後半10分、日本大学は最初の交代カードとして、MF永田亮輔(経済学部4年/横浜FC・Y)とFW青木晴暉を投入。

 後半13分、日本大学にチャンスが訪れる。相手DFとの競り合いでFW五木田が倒され、FKを獲得。FW五木田が鋭いシュートを放ち、ゴールを脅かしたが、惜しくもオフサイドの判定。続けて、後半19分、左サイドからFW熊倉がクロスを入れる。これに反応したMF植木颯(経済学部3年/日大藤沢)がシュートを試みるも、相手DFにクロスされるが、ゴール前で混戦が続く。最後は途中出場のMF永田が決定機を生み出すかと思いきや、タッチが弱く、これもGK西澤選手に阻まれる。

 今度は桐蔭横浜大学が後半25分、カウンターからゴールに迫る。FW肥田野選手が決定機を作りかけるが、GKドゥーリーが好セーブ。GKドゥーリーは新たな守護神として、日本大学の司令塔を担っている。

 日本大学は左サイドのDF山内恭輔(法学部2年/前橋育英)とFW熊倉を中心に相手陣内へ果敢に攻め込みチャンスを狙う。後半36分、MF大久保帆人(法学部2年/前橋育英)がドリブルで前進。MF永田にスルーパスで供給し、右サイドからチャンスを狙う。しかし、ゴールライン手前でDF武田選手にボールを回収され、歓喜の瞬間は訪れず。ここで、桐蔭横浜大学の反撃開始かと思われたが、クリアボールを途中出場のDF酒井優希(経済学部4年/東京V・Y)が足元に収め、浮き玉をMF大久保に供給し、縦パスでFW青木に繋ぐ。しかし、桐蔭横浜大学にブロックを組まれ、追加点を奪うことができない。

 日本大学は終盤でも前線がアグレッシブにプレスをかける中、応援リーダーの浅倉心魂(危機管理学部1年/SC相模原Y)を中心にチーム一丸となって声援を送る。

 間もなく後半45分が経過し、アディショナルタイムは5分の表示。両者譲らない展開が続くが、追加点を獲得することはできず、間もなく試合終了のホイッスル(1−1)。一進一退の攻防を繰り広げた試合は、勝ち点1を分け合った。他会場の結果を受けて順位を1つ落とし、4位となった。

 関東大学サッカーリーグ戦は1週間中断し、東京都サッカートーナメント準決勝が4月21日(日)14時からアウェイの味の素フィールド西が丘にてエリース東京FC戦が行われる。エリース東京FCは関東サッカーリーグ1部に所属し、2023年度関東サッカーリーグ2部を優勝の実績がある社会人チームである。
 
 関東大学サッカーリーグは次節4月20日(土)14時からホームの日本大学アスレティックパーク稲城 サッカー場にて第3節の駒澤大学戦が行われる。2023年度関東大学サッカーリーグ2部を優勝し、昇格組として挑んでいるチームである。歴史を塗り替えるために挑み続けるチームに引き続きご支援とご声援のほどよろしくお願いいたします。

選手のコメント

最終ラインから的確な指示を飛ばすドゥーリー大河(経済学部2年/市立船橋) 【日本大学サッカー部】

GKドゥーリー大河(経済学部2年/市立船橋)

ー 新たな日大の守護神として、どのような想いで試合を迎えたか
3年生の木村君が怪我をした代わりでの試合出場ではあったが、「自分でもチームを勝たせられる」ということを証明するためにも絶対に勝ちたい試合でした。

ー 結果を振り返って
前半の早い時間で失点してしまい相手にペースを握らせてしまった。また、自陣からのビルドアップやセットプレーでの守備で安定して良いプレーを出し続ける事ができず、課題の多く見つかる試合でした。

ー 次節に向けて
まずは今週末に天皇杯予選が待っているので、無失点にこだわってチームを勝たせます。
また、次節からの関東リーグではハイボールや裏抜けの対応などで安定感のあるプレーをし続け、チームに落ち着きをもたらす事ができるように頑張ります。



文責:髙森望(生物資源科学部3年/横浜隼人)
画像:日本大学サッカー部 広報班
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著者プロフィール

日本大学は「日本大学競技スポーツ宣言」を競技部活動の根幹に据え,競技部に関わる者が行動規範を遵守し,活動を通じた人間形成の場を提供してきました。 今後も引き続き,日本オリンピック委員会を始めとする各中央競技団体と連携を図り,学生アスリートとともに本学の競技スポーツの発展に向けて積極的なコミュニケーションおよび情報共有,指導体制の見直しおよび向上を目的とした研修会の実施,学生の生活・健康・就学面のサポート強化,地域やスポーツ界等の社会への貢献を行っていきます

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