陽岱鋼が新潟へ、福田秀平は静岡で再起をかける。ファーム新球団に所属する元NPB選手
くふうハヤテベンチャーズ静岡・福田秀平選手 【(C)パーソル パ・リーグTV】
オイシックス新潟
オイシックス新潟の元NPB選手 【(C)パ・リーグインサイト】
2005年高校生ドラフト1巡目で北海道日本ハムに入団した陽選手。2013年に47盗塁でパ・リーグ盗塁王、ゴールデングラブ賞は通算4度も獲得し、走攻守そろったプレーヤーとして北海道日本ハムをけん引。2017年から巨人に移籍し、チームが優勝した2019年には110試合に出場している。
巨人退団後もアメリカ・独立リーグで現役を続行。37歳になった今シーズン、オイシックス新潟で自身3年ぶりのNPB復帰となった。ここまで7試合出場し、16打数4安打、打率.250の成績。ベテランとなった陽選手がどのようなプレーを見せ、オイシックス新潟を引っ張っていくのか。今後のイースタンの見どころのひとつだ。
オイシックス新潟の背番号「18」を背負うのは吉田一将投手だ。2013年ドラフト1位でオリックスに入団した吉田投手は、2016年には54試合で防御率2.66、2018年にはキャリアハイとなる58試合に登板するなどリリーフで活躍。2021年限りでオリックスを退団となり、2022年から新潟でプレーしている。今季はここまでイースタン7試合。0勝1敗、7.2回1失点、防御率1.17の成績を残している。
小林慶祐投手は2016年ドラフト5位でオリックスへ。ルーキーイヤーの2017年にキャリアハイとなる35試合に登板すると、2020年途中に阪神へ移籍後も中継ぎで登板を重ねた。昨年は一軍登板がわずか1試合にとどまったが、ウエスタン・リーグでは39試合で防御率3.20、最多セーブ賞を獲得した。
ほかにも元オリックスの園部佳太選手や、2014年に21セーブを挙げるなど横浜DeNAのブルペンを支えた三上朋也投手(元横浜DeNAー巨人)、2017年セ・リーグ勝率第一位投手賞に輝いた薮田和樹投手(元広島)、2016年セ・リーグ新人王の高山俊選手(元阪神)などが所属。そしてチームを率いるのはパ・リーグOBである橋上秀樹監督、投手コーチは北海道日本ハムOBの武田勝氏が務める。
くふうハヤテ静岡
くふうハヤテ静岡の元NPB選手 【(C)パ・リーグインサイト】
昨年まで千葉ロッテに所属した福田秀平選手が、今季からくふうハヤテ静岡でプレーしている。福田選手は2006年高校生ドラフト1巡目で福岡ソフトバンクに入団。2017年にキャリア最多となる104試合に出場するなど、俊足と堅守で福岡ソフトバンクの黄金時代を支えた。千葉ロッテ移籍後はケガに悩まされ、思うようなプレーを披露できなかった。今季はウエスタン16試合に出場し、48打数8安打4打点、打率.167の成績となっている。
今年39歳を迎えた藤岡好明投手は2020年限りで横浜DeNAで現役引退後、2022年から独立リーグ・熊本で選手兼コーチとして現役復帰。そして今季からくふうハヤテ静岡で引き続き現役続行というキャリアを歩んでいる。
開幕からくふうハヤテ静岡の主軸として奮闘しているのが、元横浜DeNAの倉本寿彦選手。2014年ドラフト3位で横浜DeNAに入団し、ルーキーイヤーから3年連続で100試合以上に出場。2016年の打率.294、157安打がキャリアハイとなっている。昨年は日本新薬に復帰し、日本選手権にも出場した。くふうハヤテ静岡で迎えた今季は16試合、46打数18安打7打点、打率.391、OPS.823の好成績を叩き出している。
3選手以外にも西濱勇星投手(元オリックス)、田中健二朗投手(元横浜DeNA)、西川僚祐選手(元千葉ロッテ)らが新球団の記念すべき初年度の選手として名を連ねた。また、近鉄OBの赤堀元之氏が初代監督、投手コーチは北海道日本ハムOBの中村勝氏となっている。
両球団ともに開幕から苦戦が続いているが、オイシックス新潟は4月に入り初の4連勝を達成。そしてくふうハヤテ静岡も早川太貴投手がリーグトップタイの3勝を挙げるなど、NPB未経験の若手選手の存在も光る。新球団のファーム初優勝、一軍への返り咲きなど、それぞれの目標に向かって戦う2チームの選手たちにぜひご注目を。
※文中の成績は2024年4月15日時点
文・菊地綾子
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