ラリーガ EA SPORTS 、第31節プレビュー

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コパデルレイ決勝が行われた先週末の中断を挟み、ラリーガ EA SPORTS の終盤戦が再開する。アスレティック・クルブがコパデルレイを制したことで、カンファレンスリーグの出場枠がリーグ7位に回る可能性が高まり、より多くのチームにヨーロッパ進出のチャンスが広がった。今週末に行われる第31節には、まさしくそのヨーロッパ行きをかけた直接対決がいくつも組まれている。

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4月12日(金)に行われる今節最初の一戦はベティス対セルタ。ベティスは前節ジローナに2ー3で競り負け、今季初の4連敗目を喫した。まだ7位とは勝ち点2差。4季連続でヨーロッパに進出するチャンスは残されているものの、ホームでこれ以上の失態は許されない。一方のセルタは前節ホームでラージョ・バジェカーノとの下位対決を勝ち切れず、18位カディスとの差が3ポイントに縮まった。後がない状況が続く中、就任後の2試合で勝ち点4をもたらしたクラウディオ・ヒラルデス新監督は強豪相手のアウェー戦でどのような手を打ってくるのだろうか。

4月13日(土)には上位4チームが揃って登場する。1戦目は今節屈指の好カード、アトレティコ・デ・マドリー対ジローナ。両者は1月3日に行われた第19節で今季のベストゲームの一つに数えるべき好勝負を繰り広げた末、ジローナが4ー3で撃ち合いを制している。4位と3位の直接対決となる今節も、お互いにとってチャンピオンズリーグ出場権争いを左右する重要な一戦となる。

アトレティコは前節ビジャレアル戦の勝利により、アスレティック・クルブから4位の取り戻した。今節は前後にドルトムントとのチャンピオンズリーグ準々決勝を戦う厳しい日程ではあるが、ディエゴ・シメオネ監督は数人の先発を入れ替えつつ、交代枠をフル活用した総力戦で勝ちに行くはずだ。ジローナは引き分けでも十分な立場にあるものの、アウェーでは4連敗中。ここまでホームでは13勝1分1敗と無類の強さを誇るアトレティコを相手に、苦しい試合を強いられることになりそうだ。

ビジャレアル戦では途中出場のサウール・ニゲスが87分に決勝点を獲得。アトレティコが2ー1で制し、4位の座を取り戻した 【(C)LaLiga】

ジローナは前節、92分に途中出場のクリスティアン・ストゥアーニが劇的な決勝ゴールを挙げ、ベティスに3ー2で競り勝った 【(C)LaLiga】

注目の一戦に続くのはラージョ・バジェカーノ対ヘタフェのマドリーダービー。ラージョも前節引き分けたセルタと同様に降格の恐怖が続いているが、イニゴ・ペレス監督の就任後はホームでは1勝2分と負けていない。アウェーでは6戦未勝利が続くヘタフェを相手に、良い流れを維持することができるか。

現地時間18時半には首位レアル・マドリーがマジョルカとのアウェー戦に挑む。カルロ・アンチェロッティ監督にはマンチェスター・シティーとの大一番に向けて主力組を休ませる選択肢もあるが、翌週に控えるエル・クラシコを前に2位バルセロナとの勝ち点差を縮め、希望を与えることは避けたいはず。一方のマジョルカはコパデルレイ決勝で敗れたショックを引きずる中、残留争いが続くリーグ戦への切り替えが求められる一戦となる。

土曜のラストマッチ、カディス対バルセロナもまた、残留争いと優勝争いを左右する重要な一戦だ。バルセロナは9戦負けなしの3連勝と好調を維持するリーグ戦に加え、水曜のチャンピオンズリーグでは敵地でパリ・サンジェルマンに3ー2で先勝。ペドリ、フレンキー・デヨンクら怪我人も復帰するなど、良いニュースが続く中で今節を迎える。カディスもホームで2連勝を挙げ残留の望みをつないでいるが、勢いに乗るバルセロナの攻撃をしのぎ切るのは簡単ではなさそうだ。

エデル・ミリタンは前節アスレティック戦で約8ヶ月ぶりに実戦復帰。今節は先発出場もありそうだ 【(C)LaLiga】

ラフィーニャは決勝点を挙げた前節ラスパルマス戦に続き、パリ・サンジェルマン戦でも2ゴールを挙げ勝利の立役者となった 【(C)LaLiga】

同じく4試合が組まれている4月14日(日)の1戦目はラスパルマス対セビージャ。ラスパルマスは長らくヨーロッパ行きを狙える位置につけていたが、ここにきて6戦未勝利の3連敗と失速。7位争いに喰らいつくためにはこれ以上の足踏みが許されない。セビージャも残留争いから抜け出しきれない状況が続いており、お互い正念場の一戦となる。

日曜の2戦目はグラナダ対アラベス。グラナダは4月4日に行われた延期分のバレンシア戦で5連敗目を喫したばかり。いよいよ残留は厳しくなってきたが、今節はホームでの昇格組対決。昨季のラリーガ HYPERMOTION 王者としての意地を見せたいところだろう。アラベスはここまで下位チームとの直接対決で勝ち点を稼いでおり、今節勝てば残留に向けて大きく前進できるチャンスとなる。

現地時間18時半には、先週末に40年ぶりのコパデルレイ制覇を成し遂げたアスレティック・クルブが本拠地サンマメスでビジャレアルを迎え撃つ。今週を通してビルバオの町は祝勝ムードに包まれたが、ここからは2014/15シーズン以来のチャンピオンズリーグ出場権獲得に向け、気持ちを切り替えて臨むことが求められる。対するビジャレアルは前節アトレティコに敗れ、9戦無敗と4連勝の流れが途絶えた。逆転でのヨーロッパ行きを目指し、2週間ぶりの一戦で再び上昇気流に乗ることができるか。

バスクを代表するもう一つの強豪、レアル・ソシエダは日曜夜にアルメリアと対戦。こちらも前節まで3連勝と上り調子で、前節アラベス戦で負傷交代した久保建英の回復も間に合った。残り8節の中には上位陣との直接対決が多いだけに、最下位チームとのホームゲームでは確実に勝ち点3を手にしたいところだろう。

4月15日(月)に行われる今節のラストマッチはオサスナ対バレンシア。勝ち点5差で9位と8位につける2チームの直接対決は、来季のヨーロッパ行きを目指す両者にとって是が非でも勝ち点3が欲しい一戦となる。共に直前の試合で重要な勝利を手にしており、好勝負が期待できるはずだ。

アスレティックはマジョルカとのPK戦を4ー2で制し、40年ぶりにコパデルレイを制覇した 【(C)LaLiga】

アトレティコ戦ではアレクサンダー・ソルロートが今季14点目を決めるも、ビジャレアルは10戦ぶりの黒星を喫した 【(C)LaLiga】

バレンシアは延期分のグラナダ戦を1ー0で制し、7位に浮上。77分にアンドレ・アウメイダが決勝点を挙げた 【(C)LaLiga】

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