【ラグビー/NTTリーグワン】敗戦の記憶を書き換える 初キャップと勝利を目指して<横浜キヤノンイーグルス>

横浜キヤノンイーグルス 武藤ゆらぎ選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

2連勝中の横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)が花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)と対戦する“フライデーナイトゲーム”。キックオフは4月12日(金)19時。会場は東大阪市花園ラグビー場だ。

敵地での花園L戦を2日後に控えた全体練習の終盤、果敢なランでディフェンスを切り裂く選手がいた。味方のトライにもつながるアタックに「ナイスプレー!」の声がキヤノンスポーツパークに鳴り響く。

「それまでは結構ミスもありましたが、最後に自分の持ち味を出せたので、いいイメージで試合を迎えることができそうです」

言葉の主は、花園L戦でメンバー入りを果たした武藤ゆらぎ。東海大学出身のスタンドオフは、初めてリーグワンの舞台に立つチャンスをつかもうとしている。「ラグビーを始めたころから憧れてきた」ジャパンラグビー リーグワン(当時はジャパンラグビー トップリーグ)の舞台。花園Lの先発メンバーには36歳のウィル・ゲニアも登録されたため、「スーパーラグビーでのプレーを見ていた」“スター選手”との対戦も楽しみの一つだ。

もちろん、憧れの舞台を踏みしめるだけで終わるつもりはない。ピッチに立つチャンスがあれば、「ミスを恐れずに自分の強みを出すこと」に集中している。

武藤のストロングポイントは、前述のシーンのような「相手ディフェンスに仕掛けていくランニング」だ。3月24日の練習試合・東京サントリーサンゴリアス戦で「自分の持ち味を出せたこと」がメンバー入りにつながったため、いいイメージはできている。武藤は言う。

「横浜Eへの加入が決まってから、ずっと試合に出ることを望んできました。その中でチャンスを得られたことはとてもうれしい反面、プレーオフトーナメントが近づいていることに対する緊張感はあります。いざ試合に出ることになれば、もしかしたら緊張するかもしれませんが、勝利で締めくくることができるようなプレーをしたいです」

花園L戦の試合会場は、西のラグビーの聖地・東大阪市花園ラグビー場。東海大学付属大阪仰星高校時代や東海大学では敗戦の記憶が多いため、「このチームで勝って思い出を書き換えたい」と武藤は言葉に力を込めた。

(郡司聡)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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