【ラグビー/NTTリーグワン】幾度となくあった苦労を越えて。 『先生』の前で魂のスクラムを見せる<リコーブラックラムズ東京>

リコーブラックラムズ東京 大西選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

リコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)が今季3勝目を目指し戦うディビジョン1第13節の相手は、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以降、埼玉WK)。BR東京にとって今季唯一となるナイターでのホストゲームは、4月12日(金)に秩父宮ラグビー場で19時にキックオフを迎える。

3戦続けてのメンバー入りを果たしたのは、入団8年目の大西将史。

大学3年次まではロック、ナンバーエイトなどのバックファイブ(4番~8番の選手の総称)が主戦場だった大西にとって、フッカー転向時の『先生』が埼玉WKの坂手淳史だった。

「スクラムの組み方一つにしても分かりませんでした。実際にスクラムを組みながら、どこをどう改善したらいいのかを教えてくれたのが、帝京大学で1学年先輩の坂手さん。ラインアウトのスローイングも、『フォロースルーを意識するように』というアドバイスでした」と大西は当時を振り返る。

近年、フッカーには有望な若手選手が多く存在する。BR東京のキャプテン・武井日向も、そのうちの一人だ。

「年下ですが、人としてもラグビー選手としても尊敬しています。あれだけハードワークできる選手って、日本に何人いるんやろ?と思います」

先発するハードワーカーから引き継ぐ大切なポジション。「キャプテンの背中についていけるように」と、気持ちを込めピッチに立つ。

BR東京入団後5年目までは、出場機会をほとんど得ることができなかった大西。セットピースに苦戦し、ラグビーを嫌いになりそうになったことも、決して一度や二度ではない。

それでも腐らず、親身になってくれるコーチ陣とともにラグビーと向き合い続けてきたからこそ、いまつかむ真黒のジャージー。

もうすぐ30歳。ラグビー歴17年の男が、魂のスクラムを見せる。

(原田友莉子)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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