マスターズトーナメントが現地時間の11日、開幕する。
日本勢は松山英樹と久常涼が参戦する。 

松山は13回目。
前年のアジアアマを制して初出場を果たした2011年は、震災直後。
出て良いものかと迷い、周囲に背中を押されて27位。日本勢初のベストアマに輝いた。

 今週月曜日に臨んだ公式会見で、「今でも当時のことは、凄く覚えています」と、語った。
 アマで2年連続2回出て、13年のプロ入り後は2014年から8年連続8回目の2021年に、悲願のアジア勢初制覇。 

翌22年は、開幕前のチャンピオンズディナーでホストをつとめ、今年も宴に招かれた。 
「チャンピオンズディナーのときにグリーンジャケットが着れるのはすごく嬉しいな、と思いながら帰ってきます」と、笑顔がこぼれた。

毎年、土産に公式ショップでピンフラッグを100枚超購入し、恩人らに配るという。 

「チャンピオンになって3年経ちましたけど、もう1回そこにいけるよう日々努力しているので、今週そうなれば嬉しいな、と思います」と、静かに2度目の快挙をにらむ。

 勝った年から毎年、前週の「バレロテキサスオープン」に出て、オーガスタに入るスケジュールを続けるが「試合勘をそのまま出すことができているかな、と思う部分と、連戦をする分、疲れも当然ありますし、ベストの方法はいまだに分かっていません」と、首をかしげる。

 「結果的に上位で3試合やれていましたけど、そこまで納得のいくようなゴルフはできていないかったので、良い準備ができているかと言ったらそうでもないと思いますし、13回目なのでなんとなく回ります」とくだけて微笑んだ。 

今年は、久常が初出場を果たす。
昨季の欧州・DPワールドツアー「フランスオープン」で初優勝し、ポイントラインキング上位の資格でPGAツアーに参戦。
その活躍を評価され、特別招待を受けた形だ。 

「僕が入ったときは、残念ながら日本人がいなかったので。今年は2人ですけど、彼ら（久常ら若手）が3人、4人、5人と増えていくときに自分もまだまだいられるように、頑張りたいな、と思います」。
大きな背中で誘い続ける。

 ＜松山英樹の今季成績＞
バレロテキサスオープン＝7位
ザ・プレーヤーズ選手権＝6位
アーノルド・パーマー招待＝12位
ザ・ジェネシス招待＝優勝（PGAツアー通算9勝、アジア勢最多）
ウェストマネジメントフェニックスオープン＝22位
AT＆Tペブルビーチプロアマ＝71位
ファーマーズインシュランスオープン＝13位
ソニーオープン＝30位
ザ・セントリー＝58位

 ＜松山英樹のマスターズ全成績＞
2023年　16位
2022年　14位
2021年　優勝（アジア勢初制覇）
2020年　13位
2019年　32位
2018年　19位
2017年　11位
2016年　７位
2015年　５位
2014年　CUT
2012年　＠54位
2011年　＠27位（日本勢初のベストアマ）