早大野球部【連載】春季リーグ戦直前特集『HERO』 第5回 小澤周平

チーム・協会
【早稲田スポーツ新聞会】取材・編集 小島大典

昨秋は打撃が低調に終わってしまった小澤周平(スポ3=群馬・高崎健康福祉大高崎)。再び定位置の奪取へ。現在の状態や再ブレイクへの意気込みを伺った。

これまでの振り返り

【早稲田スポーツ新聞会】

ーー浦添キャンプ全体を振り返っていかがですか

 課題が多く出たキャンプだなと思ってます。守備だと土のグラウンドに慣れていないので、そこで基礎があまりできていないことが分かりました。なので、守備をもっと基礎からやらないといけないと思いました。バッティングは調子があまり上がってこなかったです。

ーーキャンプでコーチとマンツーマンで練習されていた姿が印象的でしたが、どういったことを意識してその時は練習をしていましたか

 足を使うことを意識しました。人工芝だと足を使わなくても取れるのですが、土だと足を使って取って投げないとアウトにならないので、足を使ってショートバウンドで合わせるのを意識して練習しました。

ーー浦添キャンプで最も印象に残っている練習があれば教えてください

 エラーして監督に怒られました(笑)。昼ご飯の時間は1時間15分ぐらいあるんですけど、10分ぐらいでご飯食べて、その後守ってたら監督が(ノックを)打ちにくるっていうのが何回かあったので、その練習がきつかったです。

ーー昨年の秋は変化球や、アウトコースの球の対応を課題にされてましたが、バッティング面でキャンプやオープン戦で意識していた部分はどのようなことですか

 コンパクトでシンプルなバッティングを意識してやりました。少しバットを短く持ったりしました。

ーーバッティングで秋から変えた点もそういった点になりますか

 変えたのですが、まだこれだっていうのがないので今も模索中です。リーグ戦に合わせてやっていけたらなと思います。

ーーウエートトレーニングなど、身体的に変えた部分はありますか。

 具体的には今回はあんまりないです。(体重を)増やしていたのですが動きが悪くなってきたので、体重を減らさずに体脂肪率だけ少し下げてくのを、自分の中で意識してます。食事で米の量を少し減らして、納豆とか大豆を多く摂るようにしてます。

ーー以前の対談でバッティングは9割はメンタルと話されてたと思うんですけど、メンタル面での成長はありましたか

 まだないですね(笑)。もう悩んで、なにがなんだか分からないですけど、頑張ります。

ーー続いてオープン戦の話に移ります。チームとしてここまでのオープン戦を振り返っていかがですか

 社会人には負けてるんですけど、大学生には負けてないので、良い感じだと思います。印出さん(太一主将、スポ4=愛知・中京大中京)中心にミーティングもして、良い感じに来てるんじゃないかなと思います。

ーー印出主将はどういった話をオープン戦の時にされてますか

 積極的に行こうっていう風に話してます。監督もそうなのですが、ミスを恐れずに積極的にプレーしていこうっていう風によく言ってます。

ーーオープン戦での小澤選手自身の状態はいかがですか

 まだそんなに打席に立っていないので、なんとも言えないですけど、状態自体はそんなに悪くないとは思っています。

ーー手応えを感じた場面やプレーはありましたか

 手応えを感じた場面。ないですね(笑)。

ーー守備で去年の秋は二塁手希望でしたが、三塁も含めて、今季の守備位置を小澤選手はどのように捉えていますか

 多分セカンドで行きます。調子の良い選手、悪い選手は絶対出てくると思うんで、 自分はサードも守れるので、セカンドだと思うのですが、サードも守れるようには準備してます。

ーーオープン戦では同じ二塁手の中村敢晴選手(スポ4=福岡・筑陽学園)がすごく調子がいいですが、どのように見ていますか

 悔しいですけど、絶対いつか(出番が)回ってくるので。敢晴さんがどうとかじゃなくて、自分がどう打つかなので。自分の準備をしっかりやっていこうと思います。

ーー状態が上がってこないというお話がありましたが、監督、コーチからアドバイスはあったりはしましたか

 言われてることは一緒でシンプルにセンター返しっていう風に言われてます。分かってるんですけど、なかなかできないっていうのがバッティングなので、それをしっかりできるように頑張ります。

「もう1回自分がブレイクしないとダメなので、小澤がブレイクできるように頑張ります」

【早稲田スポーツ新聞会】

ーー続いてリーグ戦の話に移ります。リーグ戦が迫っている中、現在の小澤選手自身の心境はいかがですか

 いつもと変わりはないですね。(リーグ戦に出始めてから)3回目なのですごい平常心でいられてます。自分の出番があったら、全ての力を出せるように頑張れそうな気はします。

ーーチームの雰囲気はいかがですか

 チームの雰囲気は良いと思います。昨年は(オープン戦で)負けてたりしたので、大学生にも。今回は負けてないですし、みんな仲良くやってるので良いと思います。

ーー2年時の春に小澤選手自身がスタメンを勝ち取って、1年間リーグ戦を戦ってみて、今年リーグ戦を迎えるにあたって去年1年間と今年で違いはありますか

 昨年の春は何も分かんない状態で入ったので、逆にそれが良かったかもしれないです。今年は平常心という感じです。緊張することもなく、リーグ戦だからこうしようみたいなこともなく、普通に準備はできてます。

ーー昨年の春にブレイクを果たした小澤選手が注目する、今年のブレイク候補の選手はいますか

 もう1回自分がブレイクしないとダメなので(笑)。小澤がブレイクできるように頑張ります。

ーー警戒すべき選手についてはいかがですか

 新戦力の分かんない人たちが入ってくると思うので、春はそういう人たちに打たれないように頑張ってほしいです。

ーー春季リーグを迎えるにあたって、早稲田の注目ポイントや強みだと感じてる部分はありますか

 ピッチャーの層が厚くなりました。内野手の層も自分が言うのはあれなのですが、自分とか田村(康介、商3=東京・早大学院)や梅村さん(大和、教4=東京・早実)、敢晴さんとか、まだ誰が出るかとか分かってないので、層が厚くなったのが強みだと思います。

ーー昨年エースの加藤孝太郎選手(令6卒=JFE東日本)や多くのリリーフの方々も抜けた中で、投手の層が厚くなってきたと思うのですが、そういった部分に関して現在の投手陣はどのように見ていますか

 新1年生もすごく良いですし、 香西(一希、スポ2=福岡・九州国際大付属)とか越井(颯一郎、スポ2=千葉・木更津総合)も頑張ってて、宮城(誇南、スポ2=埼玉・浦和学院)も先発やりそうなので、安定してきてて本当に頼もしいって感じです。

ーーリーグ戦での目標を教えてください

 出番があったら頑張ります。

ーー最後にリーグ戦への意気込みの方をお願いします

 優勝に貢献できるように頑張ります。

ーーありがとうございました!

【早稲田スポーツ新聞会】

◆小澤周平(おざわ・しゅうへい)
2003(平15)年7月26日生まれ。170センチ。74キロ。高崎健康福祉大学高崎高出身。スポーツ科学部3年。内野手。右投左打。春のセンバツで母校が優勝したことについて尋ねると、自身の代のセンバツ出場を見て入った選手が、活躍していて嬉しいと話してくださいました!
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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