アスレティック対マジョルカ。躍進の2チーム、コパデルレイ決勝で激突

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長いシーズンの過程では、主役となるチームがいくつも現れるものだ。最終的にタイトルを勝ち取ったチームはもちろんのこと、大方の期待を上回る躍進を果たし、素晴らしいシーズンを実現したと評価されるチームもある。今季のアスレティック・クルブとマジョルカはその一例だ。4月6日の現地時間22時、セビージャのラ・カルトゥハで行われるコパデルレイ決勝に臨む2チームは、ここまで忘れ難いシーズンを過ごしてきた。

アスレティックは最後に優勝した1983/84シーズン以降、コパデルレイのタイトルに何度も肉薄しながら、あと一歩届かずにいる。とりわけ2008/09シーズン以降は5度の準優勝を経験。今回はここ5シーズンで3度目の決勝進出となるだけに、今度こそはとの思いは強いはずだ。

エルネスト・バルベルデ監督が復帰した2022年夏以降、アスレティックは新世代が続々と台頭してきた。攻撃の鍵を握るのはウィリアムス兄弟。兄イニャキはリーグ最多のシュート数(37)、弟ニコは同最多のレガテ(かわすドリブル)回数(62)、同2位のアシスト数(8)を誇る。新たな得点源として定着したゴルカ・グルセタは得点ランキング8位タイの13ゴールを記録。守護神ウナイ・シモンは29試合26失点でトロフェオ・サモラ(最少失点率GK賞)争いのトップに立つ。

今季のチームはラリーガ EA SPORTS でも好調を維持し、残り8節で5位につける。第33節には勝ち点2差で追う4位アトレティコ・デ・マドリーとの直接対決も残されており、選手たちは2014/15シーズン以来、10年ぶりのチャンピオンズリーグ出場を目指して戦っている。

アスレティックは準々決勝でバルセロナ、準決勝でアトレティコ・デ・マドリーを撃破し、40年ぶりのタイトルに王手をかけた 【(C)LaLiga】

ウィリアムス兄弟はコパでも大活躍。イニャキは2得点2アシスト、ニコは4得点3アシストを記録している 【(C)LaLiga】

バルベルデ監督は過去にもアスレティックを2014/15シーズンのCL出場権獲得、2015年のスーペルコパ制覇といった成功に導いてきた 【(C)LaLiga】

一方のマジョルカにとって、今回の決勝はクラブ史上初タイトルを手にした2002/03シーズンのコパデルレイ以来となる大舞台だ。

2021/22シーズン終盤の就任からマジョルカを残留に導いたハビエル・アギーレ監督は、その後の2シーズンを通して明確なプレースタイルをチームに受け付けてきた。強固な守備ブロックを武器に戦う現在のマジョルカは、ラリーガ EA SPORTS で最も厄介なライバルの一つとして認識されている。今季にエスタディ・マジョルカ・ソンモッシュを訪れた15チームのうち、勝ち点3を持ち帰ることに成功したのは3チームしかいない。

マジョルカのプレースタイルを支えるのは前線のヴェダト・ムリキだ。圧倒的な空中戦の強さと豊富な運動量で相手守備陣の消耗を強いるコソボ代表FWは、途中出場で高い決定力を発揮してきたアブドン・プラッツと共に、今季のラリーガ EA SPORTS で5ゴールずつを記録している。中盤の底に構えるサムエル・コスタはボール奪取と攻撃の組み立ての双方で不可欠な存在。5バックを構成するアントニオ・ライージョ、ホセ・コペテ、マティヤ・ナスタシッチらは、体を張った守備でゴール前に壁を築く。

40年ぶりの優勝を目指すアスレティックと、史上2度目のタイトルを狙うマジョルカ。どちらも勝てばクラブ史に残る快挙となるが、たとえ敗れても躍進を果たしたシーズンの記憶が失われることはない。ラスト8節を残すラリーガ EA SPORTS の終盤戦も含め、両チームの戦いを最後まで見届けたい。

マジョルカは準々決勝でジローナ、準決勝でレアル・ソシエダを破り、堂々の決勝進出。史上2度目のタイトルを目指す 【(C)LaLiga】

得点源のムリキは怪我もあり、コパではまだ無得点。決勝でゴールネットを揺らせるか 【(C)LaLiga】

アギーレ監督は就任以降、堅固な守備とFWの能力を生かした攻撃で手堅く結果をつかんできた 【(C)LaLiga】

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