【ノルディックコンバインド】2023/2024シーズンを終えて ジャンプで苦戦の続いた木村幸大選選手 高い走力を生かすために「ジャンプを思い切って全部変える」

チーム・協会
 ノルディックコンバインドのFISワールドカップ(W杯)は、3月24日のトロンヘイム大会(ノルウェー)で2023/2024シーズンが終了。約4カ月に及ぶ長い戦い終えた選手たちにシーズンを振り返って感じたこと、来シーズンに向けた思いを聞きました。

 W杯の下部カテゴリーにあたるコンチネンタルカップからシーズンをスタートし、年明けからW杯遠征メンバーに加わった木村幸大選手。「ジャンプが課題。その一言に尽きます」と言い切ったように、前半のジャンプで大きく出遅れて後半レースで挽回という試合が続き、今季の最高成績は34位、W杯総合順位は58位でした。シーズン初戦となったW杯では全体9位のタイムをマークするなど、“走れる選手”である持ち味を生かすために、ジャンプを「思い切って全部変える」覚悟を口にしました。

木村幸大選手 【全日本スキー連盟ノルディックコンバインドチーム】

―シーズンを終えて

「走りに関しては良くなってきていてW杯でも少しずつ戦えてきているので、ジャンプが課題。その一言に尽きます。コンチネンタルカップでもジャンプが苦しい感じで…チャンスをもらってW杯(メンバー)に入ったけれど、予想通りというか、それがより一層はっきり出たと思う。ジャンプは、一度全部崩して一からやらないといけない。レベルがすごく高くなってきている。怖さはあるけれど、思い切ってゼロからスタートしなきゃ次がないので思い切って全部変えていきたい」

―クロスカントリーとのバランスは

「(ジャンプで苦戦した)一つの理由として、走りが良くなった分、筋肉がついて体が重くなって固くなってしまったことが影響したかなというのもある。コンバインドとしてのバランスも考え、走りが速くてもジャンプでいい位置につけてないと意味がないので。走りは頑張ってキープしたいですけど、それよりもジャンプでいい位置に、できればトップ10に入ってスタートできるようなジャンプにしたい」

―2シーズン前の総合32位から足踏みのようになってしまった

「どちらも上げないといけないと思っていたけど、クロスカントリーが得意だったのでそっちがメインになってしまった。ジャンプをやらなかったわけじゃないですけど、クロスカントリーの方が確実に結果も良くなっていって、そこでクロスカントリーのバランスが大きくなっていった。2年前はジャンプも良かったので、総合順位も良かった。速い集団の中で前を走ることはできないけど、後ろにつかせてもらう分には楽についていける。特にスキーが滑った時はもっと楽についていけるので、絶対に前の集団にいた方がいい」

―中央大学を卒業。学生生活の思い出と今後について

「寮生活だったので、スキー部のみんなと寮でわいわいやってバカしたのが一番楽しかった。今後は岐阜日野自動車さんに入って、長野、白馬を練習拠点に独り立ちしてやろうと思っています。岐阜県民になります。岐阜日野自動車は特定のコーチはいませんが、先輩の小山(祐)さん、一緒に入る畔上祥吾もいるので、切磋琢磨してやっていきたい」
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント