「私たちのハングリー精神を覚醒させた」

ボルシア・ドルトムント
チーム・協会

カタコンベからのピュアな歓喜。スタンドから溢れるエモーション。ピッチに立つ11名とミュンヘンのアウェイスタジアムに集まった8000人のBVBサポーターは、ドイツ時間3月30日に行われたFCバイエルン戦で0−2のクリーンシートだけでなく、およそ10年ぶりとなるブンデスリーガでの勝利に酔いしれた。

【BVB】

ブラック&イエローの色眼鏡で見なくても、BVBの勝利は当然だった。データで見ると、ボールポゼッション(59%-41%)やシュート数(16-11)ではバイエルンが上回っていたものの、アレクサンダー・マイアーが守るゴールの枠を捉えたシュートはわずか3本と、相手チームはその精度を欠いていた。

エディン・テルジッチ監督が試合を振り返る。

「守備面では、安定した土台を築くことができた。全員が全力を尽くしていた。あのようなパフォーマンスを見せ、この場所でこのような結果を残せるとは、多くの人が信じていなかっただろう。今日の結果は、私たちのハングリー精神を覚醒させた」

【BVB】

バイエルンの敵地で勝ち取った歴史的な勝利は、BVBにとって大きな意味をもたらしている。最新のブンデスリーガ順位表で、4位となったBVB(勝点「53」)は5位のRBライプツィヒ(勝点「50」)との勝点差を広げた。しかし、得失点差では下回っているので、今後の試合でさらに得点を重ねる必要がある(BVB「23」、ライプツィヒ「28」)。また、3位のVfBシュトゥットガルト(勝点「57」)の背中も見えてきた。今週末のドイツ時間4月6日に予定されているシュトゥットガルトとのホーム戦でBVBが勝利し、勝点差を縮めることができれば、UEFAチャンピオンズリーグの出場権にも関わるリーグ2位争いは、三つ巴の様相となるだろう(現在の2位はバイエルンで、勝点は「60」)。

マッツ・フンメルスも、バイエルン戦を通じて確かな自信を得たようだ。

「僕らにとって今日の試合は、自分たちなら目標達成できるということを、チームとして示すことのできた内容だった。いい守備ができれば、トップチームを相手にしても、望んだ結果を残せる。4月の試合でも、同じことをするだけだね」

フンメルスが言うように、シーズン終盤に向かって4月は重要な試合が控えている。アトレティコ・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2試合(10日・16日)を挟みながら、シュトゥットガルト、メンヒェングラートバッハ(13日)、そしてリーグ首位を走るレバークーゼン(21日)、ライプツィヒ(27日)と、どの試合も負けられない。

「極めて重要な数週間と試合が待っている」

試合後の公式会見で、テルジッチ監督も自信をのぞかせた。

「今日のパフォーマンスを習慣化することができれば、世界中のどのチームも我々と対戦することは難しくなるだろう」
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著者プロフィール

ボルシア・ドルトムント(通称:BVB)は、1909年12月19日に誕生し110年以上の歴史を持つドイツのサッカークラブです。ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州・ドルトムントに本拠地を置き、ドイツリーグ1部(サッカー・ブンデスリーガ)に所属しています。ドイツリーグ8回、DFBポカール(カップ戦)3回、DFLスーパーカップ4回、UEFAチャンピオンズリーグ1回、UEFAカップウィナーズカップ1回、インターコンチネンタルカップ1回というタイトルを保持するドイツ屈指の名門チームです。

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