【ラグビー/NTTリーグワン】「日本でプレーできるのは素晴らしい」。 異国の地での挑戦を楽しむ23歳の存在感は増すばかり<九州電力キューデンヴォルテクス>

九州電力キューデンヴォルテクス(以下、九州KV)は3月31日、レッドハリケーンズ大阪とのビジターゲームに臨む。リーグ戦の最終節となる今節は勝ち点差4で迎える直接対決。勝利した上でボーナスポイントを得ることができれば4位に浮上できる一方、引き分け以下に終われば最下位転落の可能性もある。順位決定戦をホストスタジアムで迎えられるかどうかの分かれ目となる重要な一戦だ。

前節、1点差で敗れた九州KVだが、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたのが2月末に加入し、この試合がファーストキャップとなったスペンサー・ジーンズだった。「正直、びっくりしました」と本人も驚いたように敗れたチームからPOTMに選出されるのは異例。ただ、この試合でスペンサー・ジーンズが見せたパフォーマンスはそれに値するだけのものがあった。「キックの質、雨の中でのゲームコントロールはさすがだなと感じました」と今村友基ヘッドコーチ代行もそのパフォーマンスを高く評価した。

九州KVからのオファーが届いた際、「すぐに『YES』と答えました」と来日に迷いはなかった。その背景にはある経験があった。2022年に開催された『グローバルラグビーフェスタ2022』にオーストラリアのクイーンズランド・レッズの一員として来日。埼玉パナソニックワイルドナイツ、クボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦した。

「その経験もあって日本のラグビーがどういうものなのか、少し理解がありました。あとはツアー後も日本に残って友人と観光しましたが、とても楽しかったという思い出があります」

取材時には記者に自ら握手を求めるなどナイスガイぶりがにじんでおり、日本人選手たちとも積極的にコミュニケーションを取っている。さらに、まだ23歳ながらグラウンドにおいては随所でリーダーシップを発揮するなどその存在は目立ったものになっている。

「日本でラグビーができる機会があるのは素晴らしいこと。このチャンスをつかみ取っていきたい。このチームの目標であるディビジョン2残留と将来的なD1昇格を成し遂げたい」

新たに加わった若きリーダーがチームを高みへと導いていく。

(杉山文宣)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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