8名が新たな門出 2023年度JOCエリートアカデミー修了式
【2023年度JOCエリートアカデミー修了式が行われた(写真:アフロスポーツ)】
【修了式には家族や関係者、エリートアカデミー在校生らが参列しました(写真:アフロスポーツ)】
【主催者を代表して⽔⿃寿思JOC理事が祝辞の挨拶(写真:アフロスポーツ)】
【来賓代表としてスポーツ庁の⽇⽐謙⼀郎競技スポーツ課長が挨拶(写真:アフロスポーツ)】
【JOCエリートアカデミー在校生を代表して古庄⽇和⼦さんが送別の言葉(写真:アフロスポーツ)】
次に修了生が1人ずつ決意表明を行い、JOCエリートアカデミーで過ごした日々を振り返りながら、お世話になった方への感謝と新たな道へと進む意気込みを語りました。
【ガレダギ敬一選手(写真:アフロスポーツ)】
競技:レスリング
学校:帝京高等学校
進路:早稲田大学 スポーツ科学部
主な競技成績:2023 年 JOC ジュニアオリンピックカップ大会 65 ㎏級優勝など
「6年前の春、私はロサンゼルス2028大会で優勝するという目標を掲げ、JOCエリートアカデミーに入校しました。世界で活躍する偉大な先輩方と同じ環境で競技ができることへの喜び、そしてプレッシャーを感じたことを今でも覚えています。肉体的にも精神的にも幼かった私は、最初のうちは練習に付いていくのが精いっぱいで、なかなか結果を出せずに苦しんでいました。しかし、仲間たちに支えられ切磋琢磨し合い、結果が出たときの喜びは、この上ない達成感となりました。高校生の時には大きな怪我をし、大きな挫折を味わいました。しかし、それでも這い上がってこられたのは、アカデミーの仲間たちがいたからこそです。私はJOCエリートアカデミーで、楽しい体験、辛い経験、他にも様々な経験をして、立派に成長することができました。今まで競技面でお世話になった監督、コーチ。生活面でお世話になった方々。どんなときでも支えてくれたアカデミーの仲間たち。そしてお父さん、お母さん。今まで本当にありがとうございました。私は4月から早稲田大学に進学します。新しい環境でもロサンゼルス2028大会で優勝することを目標に努力し続けます。そして今までお世話になった方々に恩返しをしたいです。改めて6年間本当にありがとうございました」
【菅野煌大選手(写真:アフロスポーツ)】
競技:レスリング
学校:帝京高等学校
進路:育英大学 教育学部
主な競技成績:2022 年 JOC ジュニアオリンピックカップ大会 65 ㎏級優勝など
「私は6年前、夢と希望を胸にJOCエリートアカデミーに入校しました。しかし、その夢と希望は一緒にして打ち砕かれていきました。毎日、練習についていくだけで必死で、その中で先輩たちの凄さに絶望し、何もできない自分に嫌気が差す毎日でした。しかし、その中でも、毎日仲良く話してくれた同期、こんな自分にも付いてきてくれた後輩、たくさんのことを教えてくれた先輩。決して一人ではここまで来られませんでした。そして何もできない私を見捨てずにここまで指導してくれた監督、コーチには感謝してもしきれません。私たちエリートアカデミー生が何不自由なく過ごしていられるのは多くの方々の支えがあったからこそです。本当にありがとうございます。これから先どんな困難があったとしても、ここでの経験を生かし、自分らしく前に進んでいきます。そしてオリンピックで優勝できるよう努力します。6年間ありがとうございました」
【小塩遥菜選手のビデオメッセージ(写真:アフロスポーツ)】
競技:卓球
学校:星槎国際高等学校
進路:
主な競技成績:2023 年アジアユース選手権大会 U19 ダブルス優勝など
※小塩遥菜は試合のため修了式を欠席。ビデオメッセージで挨拶。
「私は中学1年生からJOCエリートアカデミーに入校し、多くの人に支えてもらい、今日修了することができました。この6年間で世界選手権でメダルを獲得するという目標は達成できませんでしたが、非常に充実した生活を送ることができました。4月からは社会人として自分の行動に責任を持ち、結果を出せるように頑張っていきたいです。この6年間私を支えてくださった競技関係者の皆さん、RAさん、サクラダイニングの皆さん、その他様々な場面でサポートしてくださった皆さん、本当にありがとうございました」
【西田葵選手(写真:アフロスポーツ)】
競技:ライフル射撃
学校:成立学園高等学校
進路:聖徳大学 人間栄養学部
主な競技成績:2022年全日本選手権大会オリパラ共生大会 BP2位など
「今日、中学1年生で入校したJOCエリートアカデミーを修了します。この6年間で、冷静に自分自身と向き合うこと、周りの状況を見て行動すること、言葉や言い方を考えて伝えることなど、多くの力を身につけることができました。また、今日ここに立つことができているのは、今まで私を応援し、サポートし続けてくれた多くの方々のおかげです。後悔することがないように提案してくれた両親、どんなに我儘な私でも受け入れてくださったコーチ、土台となる生活においてアドバイスをくださったり助けてくださったRAさん、他にも多くの方々のおかげでこれまで過ごしてこられました。本当にありがとうございました。大学では管理栄養士を目指して勉強し続けていきます。そして私がこれまで受けてきたようなサポートができるよう、ここでの経験を糧として成長していきます。これからも応援よろしくお願いします」
【山田咲来選手(写真:アフロスポーツ)】
競技:ライフル射撃
学校:成立学園高等学校
進路:立命館大学 産業社会学部
主な競技成績:2023年全国高等学校選手権大会 BR2位など
「私は高校1年生の春、憧れられるような選手になるという目標を持ち、このJOCエリートアカデミーに入校しました。慣れない寮生活や競技生活の中で悩みを持つこともありましたが、そんなときは同期やコーチ、家族、先生といった多くの方々に支えられ、乗り越えてきました。この生活を通して競技力や人間力を向上させることができたと感じると同時に、改めて周りの人が支えてくれたことを感じました。支えてくださった皆さん、本当にありがとうございます。まだ目標とするような選手にはなれていないので、これからも競技力や人間力を向上させることができるように、日々精進していくので、応援よろしくお願いします」
【若林はる帆選手(写真:アフロスポーツ)】
競技:ローイング
学校:成立学園高等学校
進路:早稲田大学 スポーツ科学部
主な競技成績:2021年東日本新人選手権大会 女子ダブルスカル2位など
「私は今日までのここでの活動において、全ての場面で多くの方々に支えられてきました。私がここで生活や競技活動をする上で関わってくださった全ての皆さん、本当にありがとうございました。私は怪我の影響で思うように競技活動に取り組むことができませんでしたが、スポーツをすることによって得られる様々な感情を濃密に学びました。また、自分の心や身体と今までで一番向き合いました。今後はこれらの経験に加え、大学でローイング競技について科学的な側面から研究を重ね、それを正しいトレーニングに繋げ、継続し、世界一強い選手になります」
【野田慶一郎選手(写真:アフロスポーツ)】
競技:アーチェリー
学校:成立学園高等学校
進路:早稲田大学 スポーツ科学部
主な競技成績:2023年全国高等学校選抜大会 男子個人3位など
「本日は私たちのためにこのような式典を開いてくださり、ありがとうございます。この6年間で、生活面、食事面など様々な場面において、多くの方々に計り知れないサポートを受けて生活することができたと実感しています。特に競技面においてご指導くださった監督とコーチには感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました。中学1年生のときにレスリングの同期と3人で、誰が最初に国際大会に出場できるかという話をしていましたが、私たちは世界というものはそんなに甘いものではないということを痛感しました。それぞれの競技の悩みに苦しみながら生活する日々は、その当時は苦しかったですが、今となっては良い思い出です。こうして3人で修了できることが本当に嬉しいです。4月から私は早稲田大学に進学します。恵まれた環境で新しい技術を教えていただくことができた経験は、これからの競技人生において揺らぐことのない財産となりました。進学後、ロサンゼルス2028大会を目指して競技を続けるとともに、スポーツ界に貢献できる人材を目指して。努力を続けていきます。6年間ありがとうございました」
【大田楓子選手(写真:アフロスポーツ)】
競技:アーチェリー
学校:成立学園高等学校
進路:近畿大学 経営学部
主な競技成績:2022年国民体育・スポーツ大会 少年女子個人優勝など
「私は中学3年生の春、JOCエリートアカデミーに入校し、4年の月日を過ごしました。振り返ってみると、本当に多くの方々に支えられて今の私があるのだと強く感じます。特に両親には感謝してもしきれません。アーチェリーの成績に伸び悩み、心身ともに辛かったとき、私の弱音や八つ当たりにとことん付き合ってくれ、忙しい中でも何時間も相談に乗ってくれて、たくさんの勇気とエールをもらいました。本当にありがとうございました。また、JOCエリートアカデミーでは、競技、生活、勉強、人間力など、多くの貴重な学びと経験を得ることができました。練習と生活に慣れるのに必死で、緊張してばかりだった中学3年生の私から、大きく成長できたと感じています。春から新しい生活になり、悲しいことや困難なことがたくさん待ち構えていると思います。しかし、ここで培ってきた力と成長に自信と誇りを持って、胸を張って目指す目標へと歩みを進めていきます。最後に、ここまで支えて育ててくださった方々、個性豊かでいつも笑わせてくれたチームの皆、ぶつかったり笑い合ったり楽しい時間を過ごした同期の皆、4年間本当にありがとうございました」
最後に修了生にむけた応援メッセージ動画を流し、修了式は締めくくられました。
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