【ラグビー/NTTリーグワン】“再現”を狙う上位対決。 勝利に導くのは静かに闘志を燃やす好漢<豊田自動織機シャトルズ愛知>

豊田自動織機シャトルズ愛知 タレニ・セウ選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

前節、首位・浦安D-Rocksを相手に14対19で敗れ、3位に後退した豊田自動織機シャトルズ愛知。今節はその順位で上回られた2位・NECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)とのビジターゲームに臨む。

今節に向けて「勝って自信をつけたい」とは徳野洋一ヘッドコーチの言葉。前節は敗れたが、内容面ではまったく引けを取っていなかった。「前節、あのようなゲームをして、選手自身の『勝ちたい』という思いが強くなったと思う」と、チームは勝利を渇望している様子だ。

サモア代表として、昨年行われたラグビーワールドカップ2023フランス大会に出場したタレニ・セウもまた、勝利を欲している。

202cm、110kgという体格から生まれるパワーを武器に、相手をなぎ倒すようなタックルやボールキャリーを得意とするタレニ・セウ。グラウンド外では口数少なく、自身を「静かな性格」だと分析する男は、最近第二子と第三子となる双子が誕生。3歳の長男と奥様と5人で、にぎやかな家庭を築いている。育児については「練習が終わって、家に帰ってからが本当の仕事です。トレーニングはブレイクタイムですね(笑)」と、家庭でも奮闘中だ。

また、「日本のファンは、親しみをもって接してくれています。特に子供たちが近くにきてくれて、正直何を言っているか分からないときもありますけどね(笑)。それでも、きてくれるので、アプローチもしやすいというか、接しやすいです」と日本のファンの温かさに触れている。

「いつもいくスーパーマーケットのレジの女性が、毎回話し掛けてくれるんです。人によっては街の人の視線が気になることもあるでしょうけど、それに対しては慣れましたね」と異文化で暮らす中でのエピソードも教えてくれた。

静かに闘志を燃やす好漢は、「順位決定戦にいく前に、私としてはGR東葛に勝ち越したい気持ちです」と、見事な勝利を収めた第2節の前回対戦の再現を狙っている。「ビジターゲームになりますし、間違いなくタフな試合になると思います。だけど、ここまで積み重ねてきたものには自信を持っています」。

日曜日には、グラウンドでの仕事ぶりに期待したい。

(齋藤弦)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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