【ラグビー/NTTリーグワン】お互いのために――。今季初先発のオールラウンダーが、華麗さとハードワークで魅せる<コベルコ神戸スティーラーズ>
コベルコ神戸スティーラーズ ラファエレ ティモシー選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】
神戸総合運動公園ユニバー記念競技場を舞台にしたホストゲーム3連戦を戦っているコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)。その2戦目となる今節は、花園近鉄ライナーズを迎える。前節は首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツに苦杯を喫したが、プレーオフトーナメント出場権の獲得へ向けて上昇モードに陰りはない。キックオフは3月24日14時30分。激闘必至の“関西ダービー”を制し、神戸Sはなお高く飛ぶ。
「いいチャンスですね。ひさしぶりなので、とにかく自分がやるべきことをしっかりやりたい」
そう語ったのは今節、12番でスターティングメンバーに入ったラファエレ ティモシー。今季ここまで7試合に出場してきたが、先発出場は昨季第14節以来となる。ただ、今季初先発にも、そのメンタリティーは落ち着いている。
「しっかりとフィールドでコミュニケーションを取りたい。アタックになったら、しっかりと周りともしゃべって、10番の手伝いをしたい」
彼の持ち味はまさにそのコミュニケーションワーク。司令塔と呼ばれる10番同様に12番は的確なアタックを選択するスキルが求められる。パス、キック、そして、ラン。オールラウンドに仕事をこなせる32歳の卓越したセンスは、チームにとって不可欠の武器となる。
さらに、タックルを受けながら味方にボールをつなぐオフロードパスも代名詞。華麗だが、激しい当たりにも動じず、アタックを継続させる、ハードワークが凝縮したような瞬間。ラグビーワールドカップ2019日本大会で印象づけた彼の姿はいまなお鮮明だ。ラファエレという選手を表現するのにこれ以上最適なプレーはないかもしれない。
今季の神戸Sは持ち前の攻撃力に加え、ディフェンス面の粘り強さも出せている。その理由を12番はこう捉えた。
「お互いのためにディフェンスをしっかりとすること。お互いのためにハードワークできているからこそだと思っています。タックルをして、次の人たちが困らないようにまたラインに戻る。お互いのハードワークの賜物だと思います」
お互いのために――。
彼の言葉から浮かんだのは、約4年前の歓喜であり、その根底にあった『ONE TEAM』という不屈の精神。華麗さとハードワークの両輪を転がすラファエレは今節、味方との共闘に全力を尽くす。その先には必ず、ファンの最高の笑顔が待っている。
(小野慶太)
「いいチャンスですね。ひさしぶりなので、とにかく自分がやるべきことをしっかりやりたい」
そう語ったのは今節、12番でスターティングメンバーに入ったラファエレ ティモシー。今季ここまで7試合に出場してきたが、先発出場は昨季第14節以来となる。ただ、今季初先発にも、そのメンタリティーは落ち着いている。
「しっかりとフィールドでコミュニケーションを取りたい。アタックになったら、しっかりと周りともしゃべって、10番の手伝いをしたい」
彼の持ち味はまさにそのコミュニケーションワーク。司令塔と呼ばれる10番同様に12番は的確なアタックを選択するスキルが求められる。パス、キック、そして、ラン。オールラウンドに仕事をこなせる32歳の卓越したセンスは、チームにとって不可欠の武器となる。
さらに、タックルを受けながら味方にボールをつなぐオフロードパスも代名詞。華麗だが、激しい当たりにも動じず、アタックを継続させる、ハードワークが凝縮したような瞬間。ラグビーワールドカップ2019日本大会で印象づけた彼の姿はいまなお鮮明だ。ラファエレという選手を表現するのにこれ以上最適なプレーはないかもしれない。
今季の神戸Sは持ち前の攻撃力に加え、ディフェンス面の粘り強さも出せている。その理由を12番はこう捉えた。
「お互いのためにディフェンスをしっかりとすること。お互いのためにハードワークできているからこそだと思っています。タックルをして、次の人たちが困らないようにまたラインに戻る。お互いのハードワークの賜物だと思います」
お互いのために――。
彼の言葉から浮かんだのは、約4年前の歓喜であり、その根底にあった『ONE TEAM』という不屈の精神。華麗さとハードワークの両輪を転がすラファエレは今節、味方との共闘に全力を尽くす。その先には必ず、ファンの最高の笑顔が待っている。
(小野慶太)
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