【ラグビー/NTTリーグワン】「準備がすべて」。その先に待つ会心のプレーで 流大はファンを魅了していく<東京サントリーサンゴリアス>

東京サントリーサンゴリアス 流選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

3月16日、東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)が豊田スタジアムに乗り込んで戦う第10節の相手は、ちょうど1年前に敗れたトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)。それまでトヨタV戦で続いてきた連勝記録が「12」で途切れる悔しい敗戦だった。

そんな1年前の対戦、そして今回の対戦で、東京SGの流大とトヨタVの姫野和樹の帝京大先輩後輩コンビが共同で取り組む施策がある。スタジアムへのファン招待企画だ。今年はペア10組、計20名の枠に955組の応募があったという。

「親子でもカップルでも、ラグビーを観に来てくれるきっかけになれば。そして、ラグビーをとおして少しでもその人の生活が楽しくなればいいなと昨年から始めて、今年も継続できました」

招待企画の狙いをそう明かす流。こうした取り組みを共同でできる点からも、流と姫野の深い関係性が見て取れる。ラグビーワールドカップ2023フランス大会ではキャプテン(姫野)・副キャプテン(流)として支え合った二人が、今度はグラウンドで真剣勝負を繰り広げるのは、たまらないマッチアップだ。

「いい後輩であり、いい友人で、戦うのは楽しみです。でも、大事なことは自分たちのゲームプランに集中することです」

注目のマッチアップという意味ではスクラムハーフ対決も。トヨタVのスクラムハーフには、ニュージーランド代表キャップ125を誇るアーロン・スミスがいる。

「アーロン・スミス選手は世界一のスクラムハーフだと思っているので、戦うのは楽しみです。ただ、さっきの答えと一緒で、誰が相手かよりも、自分たちのゲームプランにいかにフォーカスするかを大事にしています」

流が信条とするのは、誰と戦うか以前に、自分たちの設定したスタンダードに見合う一貫したパフォーマンスができているかどうか。そしてその一貫性は、練習でこそ培うことができる。

「すべての解決策は自分たちの練習の中にある。コーチ陣が提示してくれた練習に対して、選手同士が厳しく自分たちのスタンダードを言い合う。お互いが競争して体をぶつけ合う。1週間の準備がすべてだと思っています」

これだけの実績を積み重ねてきた流大でも「準備がすべて」と語る。その準備の先に待つ会心のプレーを、ラグビーファンも招待されたファンも、心待ちにしているはずだ。

(オグマナオト)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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