上がり1位の馬が勝ちまくる阪神大賞典を分析する
【データ分析】
1番人気の成績が優秀
■表1 【阪神大賞典の人気別成績、過去10年】
7歳以上は好走例なし
■表2 【阪神大賞典の年齢別成績、過去10年】
前走JRAのG1組が強い
■表3 【阪神大賞典の前走クラス別成績、過去10年】
次に良い成績なのがJRAのG2【3.1.3.26】組。同G3【1.1.2.20】も悪くないが、3勝クラス【0.2.1.12】の方が連対率や複勝率は良い。
上がり3ハロン1位の馬が9勝
■表4 【阪神大賞典の決め手・上がり別成績、過去10年】
また、15年に7番人気で2着(上がり3ハロンは2位)に入った牝馬のデニムアンドルビーの存在も印象的。芝3000m以上の経験は全くなかったが、地力の高さと鋭い決め手を発揮し好走してみせた。
【結論】
前走上がり1位で重賞を勝った2頭に注目
落馬競走中止となった22年天皇賞(春)以外は芝長距離で安定した走りを見せているシルヴァーソニックは8歳馬であり、長期の休み明けでもある。
テーオーロイヤルも芝重賞実績では上位。特に近2走はメンバー中1位の上がり3ハロンをマークし、ステイヤーズS2着、ダイヤモンドS1着と結果を出している。6歳と年齢的な心配がない点も大きい。
あとは前走日経新春杯連対馬のブローザホーンとサヴォーナも有力だろう。長距離適性や実力は拮抗しているはずだが、上がりの速さが問われる一戦なのでブローザホーンに分があるとみたい。
ライタープロフィール
小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ