早大バレー部男子 早大OBが活躍!内定選手擁する東レと東京GBが熱戦を繰り広げた!

チーム・協会
【早稲田スポーツ新聞会提供】記事 井口瞳、写真 井口そら、町田知穂
3月10日、アリーナ立川立飛にて東京グレートベアーズ(東京GB)と東レアローズ(東レ)の試合が行われた。MB伊藤吏玖(スポ4=東京・駿台学園)とOH山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)が内定選手としてチームに参加したほか、現役選手がコートオフィシャルとして試合のサポートをした。伊藤擁する東京GBの今シーズン最後のホームゲームとなったこの日は2704人の観客を動員した。東京GBのホームゲームということもあり、会場はイメージカラーであるピンク一色に染まった。試合は両者譲らず、フルセットまでもつれたものの、早大OBの武藤鉄也(令4スポM修=現東京グレートベアーズ)の活躍もあり、東京GBの勝利でホームゲーム最終日を締め括った。

 第1セット、東レは早大OBである上條レイモンド(令4スポ卒=現東レアローズ)がスタメン出場。華やかな照明演出のもと試合が開始し、カウントダウンとともに会場全体にハリセンの音が鳴り響いた。4-4の場面で武藤が途中出場。序盤からシーソーゲームが続いたが、東京GBが1点先行した15―16の局面で同チームが4連続得点。また、途中出場した早大OBの重藤トビアス赳(令5スポ卒=現東レアローズ)がレシーブでチームに貢献するも、その差は縮められず、20―25で東京GBがセットを先取した。

床についた汗を拭く伊東昌輝(商1=山梨・日本航空) 【早稲田スポーツ新聞会】

続く第2セットでは、序盤から東レが走る展開となる。タイムアウトの場面では、伊藤がハリセンをたたきチームを盛り上げたほか、チームメイトとコミュニケーションをとる和気あいあいとした姿を見せた。 山田も負けじと仲間のサーブに声援を送る。セット中盤、東京GBの3連続得点により、17―15と2点差まで詰め寄るも、逆転できず、25−21で東レがセットを獲得した。

 そして第3セット。セット序盤、上條が速攻を決める。中盤まで東京GBが優勢だったものの、上條が相手のスパイクを1枚ブロックでシャットアウトするなど、東レが追い上げ、盛り上がりを見せる。セット後半では両者譲らず一進一退となり、デュースにもつれこむ。白熱した戦いを経て、3連続得点を決めた東京GBがセットを奪った。

上條の1枚ブロック 【早稲田スポーツ新聞会】

第4セットでは、1セット追いかける形となった東レが序盤から6連続得点を決めるなど、調子を取り戻す。しかし、東京GBが途中追い上げを見せ、17―17と東レの背中を捉えた。そして武藤の速攻が決まり、チームは勢いづいたものの、そのまま抜き去ることはできず、25―20で東レが再びセットを獲得した。

 運命の第5セット。東レが1点目を先取するも、東京GBが4連続得点を決め、チームが勢いづく。両者サービスエースを取るなど、白熱した試合を見せる。武藤がブロックポイント、そして速攻を決め、後輩たちに早大OBとしての背中を見せた。後半も東京GBが優位を保ち、8―15で東京GBが勝利した。

武藤の速攻 【早稲田スポーツ新聞会】

最も印象的な選手に贈られるMIP賞を受賞した武藤は、試合後のインタビューで「最高でーす!」と喜びを表現した。

 シーズンもいよいよ大詰めとなり、残す試合はわずかとなった。早大の4年生は、この内定期間に新しい環境でたくさんの新たな経験をしたことであろう。今後はVリーグで活躍する早大OBの背中を追って、大学バレーからさらに成長した姿を見せてくれることを期待したい。

ユニフォーム姿の伊藤(左)と山田(右) 【早稲田スポーツ新聞会】

コメント

伊藤吏玖(スポ4=東京・駿台学園)

――昨日、今日の試合を振り返って


 最後のホームゲームでチーム全体として大事な試合だという認識があって、その中で昨日負けてしまったのですが、今日勝ち切れたことがすごく良かったと思います。

――今後への意気込みをお願いします

 まずは試合、コートに立てるように練習頑張っていきたいと思います。



山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)

――昨日、今日の試合を振り返って


 今回勝ったらファイナル確定という状態で、チームとしてもこの2戦にかける思いが強く、昨日はそれがいい方向に繋がって勝てたのかなと思います。今日は東レアローズにとって大事な日であると同時に、勝てば(ファイナル進出を)確定させられるという色々な内容が詰まった1日でした。なので気持ちも強く持っていたし、それによってプレッシャーもあったから、苦しい展開があったのかなと思います。もちろんグレートベアーズさんが前半に対策していた分やりづらかったと思うのですが、今日は普通の試合とは違う外的要因もあったのかなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

 このような大事な試合の時に試合に絡めなかったのですが、シーズンとしては来週と、残れればファイナルしかないので、そこの試合で自分の東レアローズでの存在をアピールしたいです。シーズンが終わったらオフシーズンになるので、そこで力を蓄えて、来シーズンはスタートから試合に出られるように練習を頑張ろうと思います。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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