【ラグビー/NTTリーグワン】「もっと泥臭く」。松島幸太朗がチームに求める、さらなる意識<東京サントリーサンゴリアス>

東京サントリーサンゴリアス 松島選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

前節、62対0という完封劇を収めた3位の東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)。リーグ戦を折り返して迎える第9節は、秩父宮ラグビー場に11位・花園近鉄ライナーズを迎えての一戦だ。

「リーグワンは全体のレベルが上がっていて、弱いチームなんてないし、ラクな試合なんてない。今後の試合も最初から先週のようなインテンシティーで臨んで、しっかり自分たちがコントロールできる試合展開にしていきたい」

こう語るのは、前節2トライの活躍でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた松島幸太朗だ。松島自身「体の状態はいいですね」と語るように、彼の調子が上向いてきたからこそ、チームも機能し始めた。……そう思いたくなるほど出色の出来だった。最近はアレルギー検査を元にした食事改善にも取り組むなど、31歳を迎えてなお、向上心はとどまるところを知らない。

その向上心は自身だけでなく、チームにも向けられる。先週の大勝にも、「ラインブレイクされた場面もあったし、疲れたときこそ周りとコミュニケーションを取って、細かいところの精度を上げていかないと」と手綱を締める。

振り返ればこの1カ月、スーパーラグビー・パシフィックのブルーズとの一戦や首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツとの試合を前にして、誰よりもチームに活を入れていたのも松島だった。

「よくなければ言うようにしています。漫然とプレーしていても同じミスを繰り返すだけで、チームとしては成長できない。そのミスの連鎖を止めることができれば、自分たちの成長につながりますから」

松島が特に言葉を重ねていたのは「もっと泥臭く」という部分だ。

「昔の強かった東京SGと比べて、泥臭さがなくなっているように感じます。そこは選手の意識で変わる。日ごろから互いにミスに対して厳しく言い合うことで闘争心も生まれてくるし、競い合わないとチームは強くならない。球際で泥臭く、その上で相手陣地に入ったらボールを継続させる。自分たちはこれで勝つ、というスタイルを意識して戦いたいです」

今節は1位と2位が直接対決するだけに、3位で追う東京SGとしては、しっかり勝って上位との差を詰めておきたいところ。松島が後方から勝利を目指して睨みを利かせる。

(オグマナオト)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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