【ラグビー/NTTリーグワン】躍進を支える“背番号1”が、 ヘッドコーチと毎日続ける居残り練習<日野レッドドルフィンズ>

【©ジャパンラグビーリーグワン】

日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)は3月9日(土)、AGFフィールドでクリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)と対戦する。WG昭島とは第2節で対戦して以来、今季二度目の対戦。第2節では37対24で日野RDが勝利している。

苑田右二ヘッドコーチは「WG昭島はどのエリアからもボールを継続してアタックしてくるチーム。そのためトランジション(攻守の切り替え)の部分がとても重要になるので、相手よりもハードワークで動き続けること」をポイントに挙げた。「外国人選手を中心にフォワードも強いし、とても良いチーム。対してわれわれはペナルティを最小限に抑え、自分たちの力を最大限発揮できるようにしたい。(日野RDがホストゲームを行う)AGFフィールドでの試合でもありますし、多くのファンにエキサイティングなラグビーを見せたい」と苑田ヘッドコーチは週末の試合を見据えている。

日野RDは中1週間での試合を今季初めて経験することになる。それでも、徳田悠人は準備万端だ。「試合への準備期間が短いので、コンディショニングも含めて、自分の体と戦術をしっかりと作り上げていくことを一番に意識して練習しています」。徳田はここまで全5試合で先発している。

「自分の中で一番に心掛けているのは、けがをしないということ。そのためにもコンディショニングにはしっかり気を向けて取り組んでいます」。普段からの努力もあり、チームを土台からしっかり支える存在となっている。

そんな徳田には今季、“日課”としていることがある。全体練習後に必ず「ボール受け渡しの個人練習」を行っているのだ。

ラグビーボールだけではなく、サッカーボール、野球のボール、テニスボール……。さまざまな大きさのボールでひたすらパスをつなぐ練習。苑田ヘッドコーチとともに徳田がボール回しをする姿が見られなかった日はない。「もうルーティンみたいな感じです。地味かもしれませんが一番大事な部分なので、欠かさず取り組んでいます。ラグビーボールだけでなく小さなボールを扱うことで、手の感覚なども違っているのでいろいろな効果がある」と徳田。毎回最後まで練習に付き合ってくれる苑田ヘッドコーチには「何でも話せますし、とても親身にコミュニケーションを取っていただける方なので感謝しています」。徳田は、ヘッドコーチと選手との距離の近さは「今季の良さでもある」と話した。

苑田ヘッドコーチも「前節の試合でも、とても良いパスを送っていました。日々の積み重ねが試合で表現されていましたね」と徳田の成長ぶりをうれしそうに語っていた。

「WG昭島は外国人選手も多く、強いランナーが縦に走ってくる。自分たちもコンタクトプレーは強みとしていますので、受け身になることなく前へ出て体をぶつけていくことを意識します。その上で、自分の強みであるスクラムを生かしてしっかり相手を圧倒したい。スクラムの部分で優位に立ってチームを勢いづけられるように頑張ります」

WG昭島戦に向けて、そう抱負を語った徳田。今季の躍進を支える背番号「1」にこれからも注目だ。

(関谷智紀)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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