【ラグビー/NTTリーグワン】「ラグビーをやって良かった」。 苦労人が迎える節目の一戦<浦安D-Rocks>

浦安D-Rocks 中島進護選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

6試合を終え、5勝1敗の勝ち点25で首位に立つ浦安D-Rocks(以下、浦安DR)は、今節レッドハリケーンズ大阪と対戦。3月3日にヨドコウ桜スタジアムで開催されるゲームは13時にキックオフする。

長い時間を掛けて、中島進護がトップリーグ・リーグワン通算50キャップに到達する。「毎年のようにけがをして、手術をして、やっとの50キャップ。長かったですね」。感慨深い様子でここまでの道のりを振り返る男のキャリアは少し異色である。

出身は高校ラグビーの名門・東福岡高校。いわゆる“同期”には埼玉パナソニックワイルドナイツの布巻峻介やクボタスピアーズ船橋・東京ベイの北川賢吾がいる。しかし、当時の中島は帰宅部。「ラグビー部の試合は全校応援でスタンドから観ていましたね」と、彼ら二人とはチームメートではなかった。それでも、高校3年時にクラブチームへ所属してラグビーに触れると、福岡工業大学ではラグビー部に所属。大学2年生のときに7人制日本代表に選ばれ、一気に道が拓けていった。

「大学から本格的に始めて、常にチャレンジ精神をもってやってきました。社会人になってからはラグビーを続ける予定はなかったけど、少しずつスキルやフィジカルが身に付いてきて、チャレンジしてみたいなと。そこでいろいろなチームから声を掛けてもらえるようになりました」。

2015年にNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安に加入し、その後、浦安DRの一員となり、気が付けば今季で10年目。いまでは、「ラグビーをやって良かった」と思いを明かす。

「ラグビーをやっていなかったら、『人として終わっていた』と言えるような人生でしたからね(笑)。周りの人からも『人が変わったな』とよく言われます。キャプテンなどを経験して人として成長できました」。

ラグビーとの出会いが、いまの中島を作り上げたと言っていいかもしれない。31歳で迎えた一つの節目。“遅咲きの苦労人”が、家族やチームメートへの感謝の思いを胸にピッチに立つ。

(須賀大輔)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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