【ラグビー/NTTリーグワン】日本を、チームを愛する男が仲間に寄せる信頼。 自信を胸に昨年度王者に挑む<三菱重工相模原ダイナボアーズ>

三菱重工相模原ダイナボアーズ アライアサ 空ローランド選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

グレン・ディレーニー ヘッドコーチいわく「過去一番」というハードトレーニングの成果を前節の結果で示した三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)。ついに昨季の王者、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)に挑むときがきた。

昨季の交流戦は38点差をつけられる大敗。「前回対戦のことは忘れているので、緊張することなく、自分たちのゲームプランで勝つために準備しています」と話すのは、相模原DBのアライアサ 空ローランド、愛称“ローリー”だ。

ラグビーワールドカップ2015イングランド大会において日本代表が南アフリカ代表に勝利した“ブライトンの奇跡”。当時の日本代表メンバーで従兄弟のマレ・サウの影響で、日本でプレーすることを選んだニュージーランド出身のアライアサ 空ローランド。立正大学から2018年、相模原DBに加入して6シーズン目を迎える。コーチ陣が信頼を寄せるプレーの安定感に加えて、若い選手をサポートするサブリーダーの役割も担う、外国人枠の制約を受けないカテゴリA登録のバックスだ。

2021年末、日本国籍を取得した。ミドルネームの「空」は、サモア語のミドルネームの意味を翻訳したものだという。日本を愛し、「日本で結婚し、子どもが生まれました。ラグビー選手を辞めたあとも日本に残り、大学に戻って恩返しをしたいです」と口にする。

今季はけがの影響でやや出遅れたが、直近5試合はウイングとフルバックで出場している。「大学時代から両方のポジションをやっているので、交代出場でも自信がありますし、ポジションチェンジしても連係に問題ありません」と頼もしい。

ジャパンラグビー トップリーグ時代からのチーム状況を知る。「ここ数年で起きたチームの大きな変化は“自信”です。以前ならひるんでいた手強い相手でも、チームメートを信用して勝ちにいける気がします」。

勝てばイノシシ軍団のさらなる躍進につながりそうな一戦。青空の下の練習グラウンドで、“ローリー”は「チームがより上の順位でフィニッシュできるようにするために、けがをしないように、自分ができることに全力を尽くします」と誓う。

(宮本隆介)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント