【ラグビー/NTTリーグワン】40周年記念マッチに華を。 レジェンド・矢富勇毅が“W勝利”を誓う <静岡ブルーレヴズ>

静岡ブルーレヴズ 矢富選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

「僕はOB戦のほうにいてもおかしくないんでね。アーリーエントリーとして登録だけしておいてもらおうかな(笑)」

取材後の雑談の中でそう語ったのは、静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)の現役レジェンドでもある39歳の矢富勇毅だ。

3月2日(土)の埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)戦では、14時キックオフのリーグワンの試合だけでなく、『YAMAHA RUGBY FOOTBALL CLUB 創立40周年記念マッチsupported by 株式会社ミクニ」と題して両チームのOBたちによる記念試合が開催される。

静岡BR側の出場予定選手は、五郎丸歩さん、大田尾竜彦さん、ジュビロ磐田(サッカーJ1リーグ)現社長の浜浦幸光さんをはじめとするヤマハ発動機ラグビー部時代からのレジェンドOBたち。そんな錚々たる顔ぶれを前にしても「50代以上の方以外は、ほぼ全員と一緒にプレーしていると思います」と、ヤマハ一筋17年目の矢富は言う。

「ずっと一緒にしんどいことやいろいろなことを乗り越えてきた仲間たちなので、同じ日に試合ができるのはうれしいですし、お互い刺激し合えたらいいなと思います。自分たちは勝たなければいけない試合ですけど、OBの方々にも良いプレーを期待したいですね。けがしない程度に(笑)」と、矢富自身も今回のOB戦を楽しみにしている。

そんな記念日に、埼玉WKという全勝で首位の強敵に対して自分が先発に抜擢されたことに関しては、次のように語る。

「昨季も今季も、スタメン、リザーブ、ノンメンバーといろいろな状況がありましたが、そういう中で自分に与えられた役割をしっかりとやり抜こうという意識でやっています。だから、埼玉WKとの戦いで先発になったからと、特に何か大きく意識が変わるというより、準備してきた自分の力をしっかりと出し切ることが第一ですね」

昨季は埼玉WKに約3年ぶりの黒星をつけるなど、“パナソニックキラー”の一面もある静岡BR。おそらくこの対戦に最も多く出場している矢富に、今節の戦い方について聞いた。

「チームとしての戦い方はもちろんありますが、僕の中では先手を打っていきたいと思っています。相手は頭もいいチームですし、全員のレベルが高いので、どこかで焦らせないと勝てないと思うんですよ。あと気持ちの面でも、観ている人にグッと熱さが伝わるようなプレーをしないと勝てないと思っています。だから、ディフェンスでもアタックでも全員が気持ちを出して先手を取れるように、そのためには自分がキーになると思うので、プレーや声でゲームを動かすという部分に影響を与えていきたいと思います」

「OBも僕らも両方勝って、40周年を祝う良い1日にしたいですね」。チームとほぼ同い年の伝説的スクラムハーフが、若手以上に先陣を切ってチームをリードしていく姿を楽しみにしたい。

(前島芳雄)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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