【ラグビー/NTTリーグワン】日本代表合宿から持ち帰った刺激。 スクラムでの雄叫びが勝利への号砲に<静岡ブルーレヴズ>

静岡ブルーレヴズ 茂原選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

ここまで3勝3敗で6位につけ、プレーオフトーナメント出場圏内に食い込んでいくことを目指す静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)。ここ1カ月の中断期間では「勝ち切る力」を付けるためのトレーニングに注力してきた。また今季は、家村健太、山口楓斗、岡崎航大といった伸び盛りの選手たちの躍動が目立っているが、その一角にまた一人名乗りを挙げてきた選手がいる。187cmの大型プロップ、茂原隆由だ。

2000年3月17日生まれで中央大学から加入3季目の茂原は、前節・花園近鉄ライナーズ戦で今季初先発をつかみ、スクラムでのパワーやラインアウトでの高さなどで勝利に貢献。そして2月には未来の日本代表候補を集めた「男子15人制トレーニングスコッド福岡合宿」に招集された。

「ああいうチャンスをもらえて、ちゃんと見てもらっていることも感じられましたし、あそこを目指してもう1回頑張ろうというモチベーションや刺激をすごくもらえました」と本人も充実感を口にする。

合宿中にはエディー・ジョーンズ ヘッドコーチとの個人面談もあり、「そこで自分に足りないと思っているところをエディーさんに話して、『じゃあそこを見ているから』、と言ってもらいました。主にディフェンス面とスクラム、プレーの安定感など。あらためてそこをしっかりやっていきたいと思っています」と自分と向き合う時間にもなった。

さらに「一人ひとりの選手のラグビーIQが高くて、しっかりと自分で考えて意図を持ってプレーしていたので、自分でももっとよく考えてプレーしたいと思いました」と語るなど、多くの収穫を持ち帰ってきた。

昨季までは3番(右プロップ)が主戦場だったが、今季は1番(左プロップ)に変わり、「最初は不安というか、できないことが多かったんですが、最近はできることが増えてきたので、スクラムの自信も付いてきました。それを実戦のフィールドにもつなげていきたいです」と成長も実感できている。

スクラムが伝統的な武器である静岡BRの中でも、すでにスクラムの強さは屈指で、藤井雄一郎監督も「いろんな部分で少しずつ精度も上がってきたし、もっともっと良くなると思います」と期待を寄せる。

プレー以外の面では、茂原は美声の持ち主としても知られ、魅力的なバリトンボイスはピッチ内でも一際よく通るという。スクラムで勝ったときの彼の雄叫びがスタンドまで聞こえてくるシーンが増えれば、静岡BRの勢いや勝ち切る力もより上乗せされていくことだろう。

(前島芳雄)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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