今日の濃いバナ!vol.3「孤高のクールガイ!島田悠平」

チーム・協会

キッキングフォームは力強く、そして美しい 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

とにかくクールな島田

知性溢れるプレースタイル、ブレる事のないメンタル、安心と安全の堅実なスキルを有することから「本当にクールガイ」「無忖度人間」「空飛ぶスマート野郎」「電子制御式フルバック」等々…数多の異名(※全て筆者が勝手に命名)を提げフィールドに君臨する男…それが、今回の主役・島田悠平。
メチャクチャ難易度の高いプレーもキッチリこなしてしまうため、その凄さがラグビー観戦初心者にはイマイチ伝わらない男…

それが島田悠平!

こちらの予想を悪い方向には絶対に裏切ってくれない男…

それが島田悠平‼️

しかし、そんな“ブレない島田”に揺さぶりをかけてこその今日の濃いバナ!

気さく以上、失礼未満の反則スレスレトークを島田選手は果たしてどういなす!?

「ここはハンドオフで…」と頭の中で冷静に実況中継しているかもしれない 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

自称・ラグビーバカ

-ラグビーとのなれそめを聞かせてください。
小学校の頃にラグビーを始めてから、ずっとラグビーを続けていこうと思っていたんですね。それで国学院久我山を中学受験したんですよ。

-その頃からラグビーを続ける未来を具体的に描いていたわけですね。大人だなぁ。
でも、落ちちゃったんですよね(あっさり)。

-あ、そうなんですね。
はい。それで、中学で一生懸命ラグビーやっていたら、国学院久我山高校から「受験してみないか?」と声がかかりまして。

-落としたくせに(笑)
そうなんです。「なんだよ!じゃあ中学の時に落とすなよ!」って思いましたが…久我山に進学しました。

-行ったんかーい。高校生の頃はどうでした?勉強も厳しい高校と伺っています。
勉強はしっかりやっていましたし、テストでもちゃんと点を取っていました(サラリと)

-出木杉君じゃないですか!
いやいや。僕自身は“ラグビーバカ”だと思っているんですけど…ラグビーじゃなくても生きて行けるだろうとは思っていました。

-その自己分析!冷静ですね。もはや冷製です。ヴィシソワーズです。
自分の性格が表に出るタイプではないので…常に冷静でいようという意識は持っていますね。

-憧れの選手とかそういうのはいないんですか?
憧れとかそういうのはないんですが…

−何となくそんな気がしました(笑)
「スラムダンク」の仙道みたいなプレーヤーでいたいなぁとは思いますね。常にクールで凄いことをやってのけるみたいな。

-おお!仙道彰!そういうの!そういうのが聞きたかったんです、みんな(笑)

まだあわてるような時間じゃない 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

ラガーマン:島田悠平

-今シーズンはなかなか出場機会がありません
今シーズン出られていない悔しさはもちろんありますし、「なんでだよ…」って腐りそうな気持ちにだってもちろんなります。でも、それよりは「じゃあ、次どうする?」って今の自分を分析して何が足りていないか、何をすれば良いかを考えます。

-今シーズンはリアム・ウィリアムズ選手も来た事で、一層ポジション争いは厳しくなりました。
チームの判断で補強が必要なポジションということで、正直なところ最初は「そうか…」と思いましたが、もうその事は受入れていますね。今はリアムのスタイルが勉強になるので、プラスに考えています。

-私だったらなかなか切り替えられなさそうです…
実は僕、何かあると引きずってしまうタイプなんですよ。

-意外!鋼のメンタルの持ち主かと…
いやいや。だから余計に「負」に行ったときにすぐに切り替えるようにしています。それはプラスに振れた時も同じなんですねどね。

-プラスに行った時も?
はい。僕はキッカーを務めているので、トライ後もずっと喜んでいるわけにはいかないんです。

-とにかくすぐ切り替える島田!
キッカーは気持ちの部分が本当に大きくて。僕は外すと引きずってしまうタイプので、たとえ外した場合でも「さっき右に外したから…」とか考えずに「いつもと同じ」を強く意識するようにしています。こういうことは学生時代から心がけてはいましたけど、スピアーズに入ってからメンタルの部分にフォーカスすることが増えて、色々学ぶようになってから整理がつくようになりましたね。

-“とにかく成長を止めない島田”ですね。そんな島田選手にとってラグビーとは?
「走る総合格闘技」ですが、僕はメンタルスポーツで、戦術のスポーツだと思います。十人十色の個人の色、チームの色もある中、いかにそのパズルに自分を合わせていくかについての面白さがあります。

いつもと同じ。いつもと同じ。いつもと同じ島田選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

人間:島田悠平

-島田選手の「気持ちがアガる」事ってなんですか?
気持ちがアガる………マジでないですね…。カラオケ、ゴルフ、マージャン…いろんな事が好きですけど、それで気持ちがアガるかというと…違いますね。

-(違うんかーい!と心の中でツッコミを入れながら)じゃあ、苦手なものとか「俺ってダメだなぁ」とかそういうところは?
………これと言ってないですねぇ。

-例えば、部屋が凄く散らかっているとか。
それはないですね(即答)。きれい好きで余計なものは置かないし…少し潔癖症っぽいところあるかも。くさいとか汚いのはホントにダメですね…

…面白いところないですよね…。


-落ち込んだ(笑)。じゃぁ、意外な一面は?大のスイーツ好きとか。
甘いもの苦手なんですよ…

-そこもやっぱり予想通りか!
あ、でも後輩には良くいじられますね…なめられているというか。梁本とか根塚は「おう島田!」呼ばわりですからね。だから「せめて敬語は使いなさい」って言ってます。

-スイーツは苦手だけど後輩には甘いんですね…って落語じゃないんだから
「笑ってください」って言われると笑えないんですよね…愛想も良い人間ではありませんし、モノもはっきりズバズバ言うので…

-先輩に好かれるタイプではない(笑)
だと思います(笑)。逆に人から言われることについてはありがたいと思っています。それで気づくことってたくさんありますし、そういうことって年齢を重ねてくるとだんだん言われなくなってしまうと思うんですよ。

-それをありがたいと言えるのは素晴らしい事です。では、島田選手にとってスピアーズとは?
自分が自分でいられる場所、ですね。

-スピアーズの凄いと思うところは?
「結束力」とかはみんな言うところだと思いますけど、みんなが“本当に一つの方向を向けている”ところだと思います。

-では、個人的な目標を教えていただけますか?
…やるからにはとことんやりたいと思っています。このレベルでラグビーを続けている誰もが代表に選ばれる資格はあるわけですし、そこを目指してやっていかなければいけないと思っています。

-ラグビーをやる上で大切なことは?
「強み」を伸ばすこと。これが一番大事ですよね。

-ムダだと思うことは?
ん~「昼まで寝てる」とかは本当に考えられないです。

-グサッ!…島田悠平はどんな人?
SNSが苦手ですね。メッセージやりとりするくらいなら直接電話しちゃいます。あと、母(筋金入りのオレンジアーミー)からは小さい頃からずっと「人に興味を持ちなさい」って言われ続けてきました(笑)

-お母さんさすがです(笑)。では、最後にファンの皆さんに一言。
いつも応援ありがとうございます。これからも自分らしさを大切にして、できる事を一生懸命やって、ラグビーやっていて良かったなと思えるようにしたいと思います。


ーありがとうございました!

跳躍力×タイミング×キャッチ×勇気=島田悠平(左) 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

予想の斜め上

どうですかこの鉄板ぶり!
自己分析が的確過ぎて落ち込んでおきながらそれを客観視してちゃんと切り替えができるという一人乗りツッコミ的自己修復力!
どんな荒波にもまれようともクールにそれを乗りこなす姿はもはやメンタルプロサーファーと言っても良いだろう!
そんなことを考えると、島田選手が出てきた時の試合観戦は想像力が掻き立てられてさらに楽しめること間違いなし!

予想通り予想を裏切らない島田選手だったけど、その冷静さは予想の斜め上だった!


文 オフィス男気大陸

頭の中ではもう次の次の次のプレーくらいまで考えている(たぶん) 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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