ホーム凱旋の久保はフル出場、レアル・ソシエダは0-1でオサスナに敗北

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

本拠地レアレ・アレナで3ヶ月ぶりの敗戦


 ラ・リーガ第24節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は本拠地にオサスナを迎えた。前日の試合でベティスが勝利を収めたため、試合開始時点でのラ・レアルの順位は7位。来季も欧州での戦いを続けるためにはホームで勝ち点3を獲得したい。カルナバル(キリスト教カトリックのお祭り。カーニバルの意)で賑わうサン・セバスティアンは、キックオフ前のオープニングセレモニーでも仮装したグループによるダンスが披露された。

 アジアカップから帰還し、遠征先でチームに合流した久保は1月2日のアラベス戦以来、約5週間ぶりのホームでのプレーとなった。オサスナの5バックを前に縦への突破に拘らず、逆サイドへの配球でリズムを生み出す。左サイドで先発したザハリャンもハビ・ガランとの連携から積極的にPAに侵入しシュートを放つ。19分には、前節ジローナ戦で決定機を逸し交代後にベンチで悔し泣く姿が見られたサディクへ向けてスタジアムに「アウパ、サディク(がんばれの意)」にチャントが響いた。

 守備的に構えるオサスナに対し、多くの好機を得たラ・レアルだがゴールが遠い。38分には左サイドからのクロスをファーで待ち構えた久保がこぼれ球を拾い強烈なシュートを放つがこれも決まらない。ここ数試合同様、決定力を欠き嫌な空気が流れたまま前半をスコアレスで終える。PA内での判定やオサスナのラフプレーへの判定への不満が募るラ・レアルサポーターによるブーイングの中、審判団が控え室へと向かった。

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 後半開始早々、ウォーミングアップのためコーナーフラッグ付近へと向かうサディクにサポーターは割れんばかりの声援を送った。この直後の49分、オサスナのエース、ブディミルのゴールによりスタジアムが沈黙する。得点王争いに名を連ねるクロアチア代表が得意のヘッドでレミロの守るゴールを破ったのだ。62分には3人を交代し、バレネチェア、サディク、ブライスメンデスを送り出すイマノル監督。しかし、連携ミスが散見されなかなか事態は好転しない。

 アディショナルタイム6分を含む試合終了のホイッスルまで猛攻を仕掛けたラ・レアルだが徹底した守備とセットプレーでの一発をモノにしたオサスナの前に敗れた。4試合連続無得点という緊急事態に陥るラ・レアルは14日パリにてCL決勝トーナメント第一戦を戦う。攻撃陣の活躍、久保の大会初得点が期待される。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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